荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ”

もう撮り納め? この1年「iPhone 6s Plus」で撮った写真を大公開! (2/2)

文●荻窪圭/猫写真家

2016年09月09日 12時00分

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デジカメを持っていても
SNSへアップするためにあえてスマホで撮ることも

 スマホは画角が固定されているし(多少はトリミングでなんとかなるにしても)、背景がボケるわけでもないので、どのアングルでどの構図でどのタイミングで撮るかがすごく大事になる。

牛乳箱猫。いい感じに目線をくれたのでそのタイミングで狙ってみた。牛乳ボックスの上がちょうどいい大きさだったらしい。よく見るとちょっとはみ出てるけど(2016年4月 アップル iPhone 6s Plus)

牛乳箱猫。いい感じに目線をくれたのでそのタイミングで狙ってみた。牛乳ボックスの上がちょうどいい大きさだったらしい。よく見るとちょっとはみ出てるけど(2016年4月 アップル iPhone 6s Plus)

 これなんか、牛乳箱の上に座ってて、それがアパートの階段の途中にあって、手前にちょっとした門があるから人が入ってこなくて猫も安心してくつろいでる、というのを1枚で表わすためのアングル。

 次は階段の様子がわかるようにわざとちょっと上から狙った昼寝猫。

階段の朽ちた感じが出るように、snapseedのドラマフィルタで。これは猫にフォーカスするよりこの階段がいいよなってことで少し上から狙ってみた(2016年7月 アップル iPhone 6s Plus)

階段の朽ちた感じが出るように、snapseedのドラマフィルタで。これは猫にフォーカスするよりこの階段がいいよなってことで少し上から狙ってみた(2016年7月 アップル iPhone 6s Plus)

 デジカメとスマホの両方を持っているとき、わざわざスマホでも撮ることがある。たいていは「あ、これinstagramにあげよう」と思ったとき。

猫と階段と緑(何の木だったかは忘れた)と空(2016年8月 アップル iPhone 6s Plus)

猫と階段と緑(何の木だったかは忘れた)と空(2016年8月 アップル iPhone 6s Plus)

 正方形にしたとき気と猫がうまく収まるよう意識して撮ってみたもの。instagramのフィルターがかかっている。

 猫が人なつこいかどうか試すために、指を突き出してひらひらと振ってみる。時おり、興味を持って指の臭いを嗅ぎにくるやつがいる。

 そこをすかさずスマホで撮る。

 あるいは、目の前にすでにいる猫の前に指を差しだして興味を持った瞬間を撮る。

 まあ、普通の猫は、指先の臭いを嗅ぎにくるか近寄ってこないかである。

カッコいいクールなサビネコでした。近づいても逃げないので指先を出したら、なんだこれはという一瞥をくらった瞬間(2016年1月 アップル iPhone 6s Plus)

カッコいいクールなサビネコでした。近づいても逃げないので指先を出したら、なんだこれはという一瞥をくらった瞬間(2016年1月 アップル iPhone 6s Plus)

 だがしかし、こちらは「指を出したはいいが、華麗に無視され、それどころか、何やってんだおまえ」な顔でみられたときの図。とほほ。

 これは日差しがきれいに当たってて、そのままで十分印象的なので特にレタッチはせず。冬は猫が日向に出てくれるのでよいですな。

 やっかいなのは、思わず右手を差し出しちゃったとき。

 右手の指を出したらくんくんと匂いを嗅いでくれたのだけど、撮影に右手が使えない!

指を差し出したらこうやって匂いを嗅ぎにくるのが普通の猫なのだ。でも右手でやっちゃったので左手で苦労して撮影(2016年5月 アップル iPhone 6s Plus)

指を差し出したらこうやって匂いを嗅ぎにくるのが普通の猫なのだ。でも右手でやっちゃったので左手で苦労して撮影(2016年5月 アップル iPhone 6s Plus)

 左手にスマホを持って撮りましたとも。馴れてないからぎこちないけれども、普通のカメラと違ってシャッターボタンが画面の真ん中にあるので左手でもなんとかなるのだ。

 というわけで、スマホ左手撮りである。

 これ、よくやらかすんだよね。

 でも、どの手でどう撮ろうが自由なのがスマホのよさでもあるのでいいのである。

 最後は最近マイブームのフィルターアプリ「PRISMA」で加工した夜の猫。これも私の右手指が写っておりますが、まあそれはそれとして、最近の絵画系フィルターではピカイチのアプリなのだ。

普通のカメラで撮った写真に、「PRISMA」というアプリでフィルターをかけた。絵画になっちゃっておりますが、この雰囲気が気に入ってる(2016年9月 アップル iPhone 6s Plus)

普通のカメラで撮った写真に、「PRISMA」というアプリでフィルターをかけた。絵画になっちゃっておりますが、この雰囲気が気に入ってる(2016年9月 アップル iPhone 6s Plus)

 容赦なくフィルターをかけてくれるのだけど、元の写真のテイストをけっこう残してくれるので、何をどう撮ったかがわかるのだ。

 さて、しばらくしたら私はiPhone 7 Plusに買い換えるのである(ええ、毎年買い換えております)。

 今度はどんな猫写真を撮れるのか、楽しみ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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