24MPが当たり前になった結果、42MPや50MPのデジタルカメラが登場するようになった。
RAWのbit数も順調にステップアップしており、非圧縮RAWで撮影をしようものなら、約100MB/枚といった時代である。そうなると、データ置き場やバックアップの問題と激突してしまう。
クラウドストレージを見ると、「Amazon Prime」はJPEGや一部RAW形式については、無制限になっており、クラウド前提であればOKなのだが、急なサービス方針変更があると詰みになる可能性は捨てきれないし、頻繁にアクセスする場合は、やはりローカルでもデータ置き場兼バックアップは欲しい。
そこでNASである。今回は、SynologyのNASキット「DiskStation DS416play」(実売価格 6万円前後)を導入したので、紹介していこう。
4Kビデオトランスコーディングにも対応するパワフルなNAS
DiskStation DS416playは、4Bayに対応するNASで、最大認識容量は1Bayあたり10TB、最大40TBになる。
ストレージは3.5インチ(SATA3)、2.5インチ(SATA3)に対応。HDDだけでなく、SSDもOKだ。
CPUはIntel Celeron N3060(1.6GHz、バーストクロック2.48GHz)、メモリーDDR3 1GB、ギガビット対応有線LAN×2、USB 3.0×3といったスペックになっており、NASとしての特徴としてアピールされているのは、4Kビデオトランスコーディング。
今回はバックアップ前提なので、4Kビデオトランスコーディングはあまり意識していなかったが、動画ファイル置き場を考える場合には有力なポイントになるだろう。
また4Bayのラインナップを見てみると、「DiskStation DS416j」と「DiskStation DS416slim」が下位モデルとして存在しているが、DiskStation DS416playを選んだのは、単純にCPU性能からとなる。
RAWファイル置き場としてのNASを考えるのであれば、このあたりからチェックしていくといいだろう。予算によっては2Bayも視野に入れてもいいのだが、将来的に容量不足になるであろうことを考えると、4Bayを推奨したい。
OSはDiskStation Manager 6.1(DSM)で、操作感はWindows/Macと変わらないため、操作に関しては苦戦をすることは少ないだろう。
後述しているが、パッケージを追加することで機能拡張にも対応しており、のちのちの用途変更にも耐えてくれる。
RAIDの設定については、独自方式の「Synology Hybrid RAID」(SHR)はRAIDがよくわからない人やそのあたりに手間をかけたくない人向け。JBOB、RAID 0/1/4/6/10に対応するため、詳しいのであれば手動管理もできる。