RAWファイルのバックアップ中心であれば設定はカンタン
インストールしているストレージは、Western Digital「WD30EFRX」(5400rpm、キャッシュ64MB、容量3TB)×2。RAID構造はSHRにした。
残りの2Bayに追加する場合は、3TB以上のものであれば、あとはDS416playが自動的に処理してくれるため、4TBか6TB×2を予定している。
原稿作成時点では、約1.4TB使用しており、空き容量は1.21TB。2016年の撮影データは約600GB(整理した状態で)だったので、2017年内は現状のままでも大丈夫な見通しだ。のちのち追加できる余力があると、HDDを購入するだけで済むので気が楽である。
主に写真ファイルのバックアップで使用しているDSM用パッケージ(追加アプリケーション)は「Cloud Station Server」、「Cloud Sync」、「File Station」、「Antivirus Essential」の4つ。
DS416playのメモリーは1GBだが、今回の用途範囲だと使用率は35~40%に留まっており、問題ナシである。
CPU使用率についても60%以上になるシーンがまずない。またAntivirus Essentialでシステムスキャン中は、メモリー使用率75%ほどになった状態を確認しているくらいで、何かとパッケージを追加しないのであれば、メモリーについても十分といえるだろう。
筆者宅の写真関連ファイルの管理状況を見てみよう。まず、メインPCの作業用スペースにデータをコピーすると、外付けストレージ(1Bay、USB 3.0接続)に自動的にバックアップが実行される。
そのデータをCloud Station Backupが参照して、DS416playにバックアップ。最後はDSM用パッケージCloud SyncでAmazon Driveにアップロードもされる。
初手の入力と、作業終了後のメインPC内データの削除処理以外は自動化といった具合で、作業時は4重、作業終了以降は3重のバックアップの環境だ。
ただし、外付けストレージは作業用のプールみたいな扱いなので、“いちおうの”バックアップである。
DS416playへの転送速度は80~90MB/sでバックアップはスムーズに実行されている。そのため、外付けストレージにデータをコピーすると、短時間でバックアップが作成される状態だ。
また、DS416playはリンクアグリゲーションに対応しており、搭載するストレージとRAID構成によっては、より実効速度を高められるため、頻繁にアクセスするデータの置き場としても活用可能だ。
将来的に増設も考えて4Bayから検討してみよう
大量のRAWファイルのバックアップ用に導入したDiskStation DS416playだが、高画素化を考えるとストレージを増設できる余地を残しておいたほうが、のちのちに楽である。
DSM用パッケージを利用することで、自動的にクラウドへのバックアップも可能になり、多重化も容易だ。SynologyのNASはラインナップが豊富であり、予算に応じてバックアップ先を検討してみてはどうだろうか。