音質も機能も最上級クラス
3万円以上のハイエンド
ここからは価格が3万円以上の高級モデル3機種をレポートする。音質だけでなく利用シーンなどにも注目してこだわりをもった製品で、価格相応のハイエンドモデルだ。
ノイズキャンセリングが強力な
BOSE「QuietControl30 wireless headphones」
ネックバンド型のイヤホンで、強力なノイズキャンセリング機能を搭載しているのが特徴。左右のイヤホンに合計6個のマイクを搭載しており、周囲の騒音をより的確にキャッチ。さらにネックバンド部に搭載した「コントローラブル・ノイズキャンセレーション」で、使用するシーンに合わせてノイズキャンセリングの度合いをコントロール可能。仕事中なら強めに騒音をカット、屋外での歩行中は周囲の音で危険を判断できるよう弱めにといった設定ができる。
リモコンはネックバンドではなく右イヤホン側のケーブルの途中に用意されている。ボリュームと曲送りなどのボタンはそれぞれ独立しており、ボタンの位置さえ覚えれば操作しやすい。また、リモコン部分にはNFC機能も搭載しており対応機器とのワンタッチでのペアリングもできる。
連続再生時間は約10時間でフル充電までは約3時間。充電用のmicroUSBポートはネックバンド部に配置されている。
音質は若干こもった感じがするものの、各音域がバランス良くミックスされ長時間聞いても疲れない。さらにノイズキャンセリング機能が秀逸で、テスト時に自室で扇風機を回していたが、その風切り音がまったく聞こえなくなった。
直販価格(こちら)は3万4560円(税込)。
左右完全分離型イヤホン
Jabra「Jabra Elite Sport」
完全分離型のBluetoothイヤホンで、スポーツでの使用を前提に設計されている。本体はIP67対応の防水防塵仕様で、雨天で使ったり汗をかいたりしても水で流して洗えるので安心して使用できる。
音楽を聴いている最中でもボタンを押すだけで周囲の音を聞き取れる「Hear Through」機能を搭載。トレーニング中にトレーナーのかけ声を聞きたいときに、イヤホンを外さなくてもしっかり聴き取れるので便利だ。そのほか心拍数を計測する機能や、スマートフォンのアプリと連携して音声によるコーチングといった機能も利用可能だ。
連続再生時間は最長で約3時間。専用のケースにセットして充電する。専用ケースはバッテリーを内蔵しており、ケースがフル充電の状態なら給電しなくてもイヤホンを約2回充電できる。
音質は低音域があまり出てきておらず、高音域がシャリシャリと気になる印象。左右それぞれのイヤホンにあるボタンでリモコン操作する。ボタンは2つずつあり、突起でボタンの位置が分かるようになっているので、見ないでも操作しやすい。
直販価格(こちら)は3万370円(税込)。
アメリカの老舗ブランドが生み出した
Klipsch「X12 Neckband」
ドライバーに「KG-926 Balanced Armature」を搭載。バランスド・アーマチュア型は歪みが少なく低音域の再現力が高いとされており、Bluetoothイヤホンながら高音質での再生が期待できる。また、コーデックもそれに合わせてaptXに対応しており、ハイレゾ対応ではないものの一般的な音楽コンテンツなら十分な品質で楽しめる。
ネックバンドの素材には本革を採用しており、価格相応の高級感がある。ネックバンド自体がかなり大型だが、そのぶんバッテリーも大容量で連続再生時間は最大約18時間とスタミナも十分。
リモコン操作はネックバンドに配置されたボタンを使用。ほかのイヤホンと比べてもかなり大型のボタンなので間違わずに操作しやすい。ペアリング台数は最大8台で、マルチポイント接続により同時に2台の接続にも対応している。通話用のマイクにはCVCノイズキャンセルを利用でき、屋外でも通話相手にクリアな音声を送れる。
音質はほかのBluetoothイヤホンと比べるとかなり差があり、特に音の解像感が抜群で楽器や声といったそれぞれの音の輪郭がはっきりしている。全体のまとまりも良く頭の中で音が自然に広がっていく感じだ。
直販価格(こちら)は3万9960円(税別)。