松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

アップル新iPhone衝撃価格のねらいは (2/5)

文●松村太郎 @taromatsumura

2018年09月18日 09時00分

■ラインアップ全体を見てみると

 アップルのティム・クックCEOは今回のラインアップについて「幅広い顧客層に対応する目的がある」と答えています。しかしその本質は、値段を下げることではなかったかもしれません。

 iPhone XSのラインを高級モデルにとどめつつ、さらなる大画面・大容量のハイエンドモデルへと価格層を押し広げた結果と見ることができます。

 そして749ドルのiPhone XRを投入した意味としては、「iPhone Xで作った新しいiPhoneのコンセプトを、250ドルも値下げした」と見せたかったのではないでしょうか。ただ、そう伝わらなかったため、価格発表で会場が凍りついたのではないかと思います。

 ラインアップをあらためて見てみると、

iPhone 7: 449ドル〜
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iPhone 7 Plus: 569ドル〜
iPhone 8: 599ドル〜
iPhone 8 Plus: 699ドル〜
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iPhone XR: 749ドル〜
iPhone XS: 999ドル〜
iPhone XS Max: 1099ドル〜

 という展開となりました。

 注目したいのは、iPhone 7とiPhone 7 Plusのギャップ、そしてiPhone 8 PlusとiPhone XRのギャップです。

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