●iPhone XRは苦戦?
ところが、そのiPhone XR向けにネガティブな情報がサプライチェーン方面から流れてきました。
まずiPhoneを組み立てているFoxconnは、60に増やす予定だったiPhone XRの生産ラインを45にとどめるという情報がもたらされました。またTrueDepthカメラに必要なレーザーモジュールを製造する大手ルメンタム(Lumentum)は、「大口顧客から、著しい数の発注減少があった」として売上高の見通しを引き下げました。大口顧客とは、ルメンタムの3割の売上を締めるアップルのことでしょう。
これらの情報から「iPhone XRは売れていない」「iPhoneの販売が低迷している」という予測が成り立ち、株価が更に売り込まれる結果となっていたのです。
しかし、サプライチェーンからの情報だけでは、昨年のようなiPhone Xの好調さを見抜けなかった経験があります。今回の報道もアップル株に対しては大きな逆風となっていますが、株価が25%下がるほどの影響が決算に出ているかどうかは疑問が残ります。