●格安SIMと格安スマホをセットにした方が契約しやすい
ここ最近、NTTドコモのネットワークだけでなく、KDDIやソフトバンクの回線を借りて格安スマホのサービスを手がけるところが増えてきた。
IIJや楽天はNTTドコモに加えてKDDIを取り扱い始めたし、NTTドコモとKDDIを取り扱っていたmineoは、ついに3キャリア目として、ソフトバンクも手がけるようになった。
前出のMVNO関係者は「ユーザーにSIMロックを解除をお願いするくらいなら、対応キャリアを増やし『これまで使っていたスマホをSIMロック解除しなくても、そのまま使えますよ』と手を差し伸べたほうが手っ取り早い」と語る。
まさに、mineoは、誰が契約しに行っても、そのままのスマホが使えるわけで、知識がない人でも格安スマホにデビューしやすいというわけだ。
2014年にイオンが当時、市場で売れ残り、どこかの倉庫で眠っていたNexus 4と、日本通信のSIMカードをセットにして販売したところ「格安スマホ」として、この市場が一気に花開いたということがあった。
もちろん、当時も日本通信がMVNOとしてSIMカードの販売を手がけていたが、一部の人たちが、SIMフリーのスマホを別途購入して、組み合わせて喜んで使っていただけに過ぎなかった。
一般の人が気軽にスマホを使おうと思ったら、SIMカードと端末をセットにして、何も考えずに使えるほうがありがたかったりする。
もちろん、完全分離で、通信料金は徹底的に安く、端末も、自分で好きな物を使いたいというニーズもあるのは間違いない。