●アップルは個人情報の扱いに慎重
グーグル、アマゾン、フェイスブックは、個人情報をクラウドに上げ、さまざまな情報と結びつけることで、利便性を出している会社だ。個人情報に合わせた広告を出したり、商品をオススメすることを得意とする。
一方、アップルは、iCloudやApple Musicなどのプラットフォームを提供しているが、どちらかといえば、MacBookやiPhoneなどのメーカーとして印象が強い。実際、アップルの収益構造は9割近くがiPhoneなどの端末販売がメインだという。
最近アップルのティム・クックCEOは、アップルがユーザー個人のプライバシーをいかに大切にしているかを強調し、他のプラットフォーマーとは一線を画していることをアピールしている。
10月下旬、ベルギーのブリュッセルで開かれた国際会議に登壇したティム・クックCEOは、「個人情報が爆発的に増え、データ産業複合体のようになっている。我々の個人情報が軍事レベルの効率性で兵器化され、利用されている」と、広告収入をメインとするグーグルやフェイスブックのビジネスモデルに噛みついた。
実際、iOSとAndroidは、機能的には同じように見えても、iOSでは個人情報の取り扱いに最大限の配慮をしているということが、アップルの製品発表イベントやWWDCなど随所で説明されている。