■アップルやソニーも持続可能に舵を切る時代
サステナビリティを意識した動きはIT業界と無縁ではありません。アップルはiPhone XSの発表会で「いま使っているiPhoneを使い続けることが地球にとっては最善だ」と、買い換えを否定するかのようなメッセージを打ち出しました。
MacBook AirやMac miniの発表時には100%リサイクルされたアルミニウムの説明について時間を割いています。発表会の限られた時間の中、環境対策についてのメッセージが増えていることは注目すべき変化です。
国内ではソニーが9月にESG(環境、社会、ガバナンス)に関する発表会を開き、「持続的な社会価値と高収益の創出」を目標に掲げました。再生可能エネルギー導入による一時的なコスト増があっても、持続可能性を優先する方針を打ち出しています。
SDGsが見据える2030年の世界を見据えると、GAFAを始めとするグローバル企業には社会との共生が強く求められることが予想され、今後はこうした取り組みが増えていくものと予想しています。楽天の取り組みはそれを先取りしたものといえるでしょう。