端末補償は中古や自分で買ったものまで対象に
毎日持ち歩くスマートフォンだけに、落下や水濡れに対応する端末補償制度がある。万が一、壊してしまった場合は安価に修理できたり、わずかな金額で新品交換できたりするため、3大キャリアではよく活用されているが、同種のオプションは格安SIMでも用意されている。
格安SIMでは、セット販売する端末に対して補償をつける制度が楽天モバイルなど、いくつかの事業者で用意されているが、ユーザーが独自に購入した端末や、中古端末であっても補償されるメニューが用意されているケースもある。
具体的には、イオンモバイル、NifMo、Nuroモバイル、BIGLOBEモバイル、mineo、LINEモバイルなど。月額料金は500~600円程度だが、補償内容や利用方法は事業者ごとに大きく違う。
たとえば、BIGLOBEモバイルやmineoは、修理は無料だが交換は数千円の負担金がかかる。一方でLINEモバイルは修理も数千円の負担金が必要。修理交換回数も年間に2度までと限度があったり、AndroidとiPhoneで負担額に差を設けているところもある。また、修理交換時の上限金額もある。
そして、持ち込み端末の登録方法も製造番号を登録する方法や、イオンモバイルのように実店舗に出向いて端末を確認してもらって加入するところもある。
特に初回や2回目の修理が、完全に無料になるか有料になるかは負担額で大きな差になる。補償サービス目当ての加入の際は、よくよく内容を確認することが必要だ。
固定回線割引や複数回線割引、通信量シェアまで
auやソフトバンクでは、対応した光ファイバーなどの固定回線に加入していると料金の割引などのサービスがあるが、格安SIMでも同様の制度はいくつかある。
たとえば、OCN モバイル ONEは、OCNの光回線(OCN 光サービス)に加入していると、「OCN光モバイル割」としてOCN モバイル ONEの各回線が月200円割引となる。
また、BIGLOBEモバイルは、月額200円のベーシックコースにBIGLOBEモバイル料金がオプション料金という形で請求される仕組みのため、すでにBIGLOBEのプロバイダー契約があれば、ベーシックコースが二重で請求されることなく結果的に月200円引きとなる。これはBIGLOBEモバイルを複数契約しても同様だ。
複数回線割引はほかにもあるが、通信量を複数枚のSIMでシェアという形も用意されている。このとき追加分のSIMは回線維持に相当する費用を払う。こうしたサービスはIIJmio、OCN モバイル ONE、BIGLOBEモバイルなどで行なわれているが、IIJmio、BIGLOBEモバイルではシェアの元回線は大きめの容量の契約をしなければならない点、OCN モバイル ONEはシェア料金が高めということあり、少ない容量で多くの回線(SIM)が欲しいというニーズにはあまり適していない。