石川温のPCスマホニュース解説

楽天キャリア開始前から大きくつまづく (2/3)

文●石川温

2019年10月28日 09時00分

●「量販店版」「楽天版」は別仕様

 無料サポータープログラムを始めるには、まず対応端末にSIMカードを入れ、楽天モバイルの電波が入るところに置いておき、アクティベーションの情報が降ってくるのを待つ、という流れとなっている。

 しかし、これが「対応端末」でないと、いくらたってもアクティベーションされず、データが流れてこない状況に陥る。しかも、最初に対応端末ではないスマホにSIMカードを入れてしまうと、その後、対応端末に入れなおしても、一向にアクティベーションできないという状況になってしまうのだ。

 このドツボにハマったのが私だ。

 筆者は、楽天モバイルではOPPO「Reno A」128GBのブルーが大人気で品切れで、購入できない状態が続いていた。そこで10月18日、大手家電量販店で当日より発売となったOPPO Reno Aブルーを購入。楽天モバイルのSIMカードを入れてみたのだが、いつまで経ってもデータが流れてこない状況になってしまったのだった。

 他キャリア関係者などに取材を進めると「うちでも楽天モバイルの仕組みを解析しているのだが、どうやら、楽天モバイルが自社で販売する端末と、店頭で売られているSIMフリーの端末では仕様が若干異なるらしい。楽天モバイルが自社で扱う端末には、アクティベーションに必要なプロファイルが埋め込まれているようだ」と語る。

 さらに、楽天モバイルやローミング先のauネットワークにつながりやすくなるような仕様も盛り込まれているらしい。

 楽天が扱う「OPPO Reno A 128GB」と家電量販店の「OPPO Reno A」が別仕様になっているとは、なんというトラップ。普通、楽天モバイルのサイトに「OPPO Reno A 128GBは対応機種」と記載されていたら、家電量販店の「OPPO Reno A」も対応機種だと思ってしまうよなぁ。

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