Windows情報局ななふぉ出張所

ヤフーLINE統合のメリットは (2/3)

文●山口健太

2019年11月20日 16時00分

■新会社に期待したい「スーパーアプリ」の誕生

 ヤフーとLINEを経営統合するメリットとして、両社のサービスのシナジーについても語られました。

 たとえば国内ではキャッシュレスが盛り上がっているとはいえ、まだ現金が7割を占めており、残り3割のキャッシュレスもクレジットカードや電子マネーが多く、QRコード決済は3〜5%に過ぎないとヤフーは見ています。

サービスのシナジー

 国内では多くのPayが乱立していますが、人気のPayPayとLINE Payが統合すれば使い勝手が良くなることは間違いないでしょう。それに加えて、スマホ決済でますます重要になるアプリの進化も期待されます。

 すでにPayPayは、決済アプリに金融やEコマース、外部のサービスなどを統合した「スーパーアプリ」を目指すとの方向性を打ち出しています。この分野では中国が先行しており、アリペイとWeChat Payの2強が知られていますが、日本でもいよいよ決定版となるようなアプリが誕生しそうです。

 全国展開にあたって必要なのが「営業力」です。LINEモバイルがソフトバンクの傘下になった際には、ソフトバンクの営業力に助けられたことをメリットに挙げていました。LINEのようなネット企業は意外と地方展開に弱いものですが、日本最強クラスの営業力が備わったのは心強いところです。

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