KDDI、グーグル提供のウェブメールサービス“au oneメール”を9月下旬に開始

文●編集部 飯塚岳史

2007年07月30日 16時58分

KDDI(株)は30日、au携帯電話機向けにグーグル(株)の“Gmail”(ジーメール)を活用したウェブメールサービス“au oneメール”を9月下旬に提供開始すると発表した。併せて、auの“EZweb”(イージーウェブ)、auのパソコン向けポータルサイト“DUOGATE”(デュオゲート)、パソコン向けインターネット接続サービス“DION”(ディオン)のポータルサイトを統合したケータイ/パソコン統合ポータルサイト“au one”(エーユー ワン)を9月下旬に開始すると発表した。

2GBの大容量を備えるウェブメールサービス“au oneメール”

au oneメール

ウェブメールサービス“au oneメール”

au oneメールは、グーグルのウェブメールサービス“Gmail”の技術を活用したau携帯電話機ユーザー向けのウェブメールサービス。専用のメールアドレス“XXX@auone.jp”が用意され、1人当たり2GBのストレージ容量を持つ。また、グーグルの検索技術を活用して、送受信メール内の高速検索が可能。受け取ったメールはパソコンからも参照できる

サービス

従来のGmailと同様に無料でアドレスを取得できる。なお、Gmailとはサービス提供元が別になるため、現在使っているGmailをau oneメールに統合することはできない

連携

au独自のウェブメールサービスとして、携帯電話機との連携機能を今後高めていく予定

なお、サービス開始当初は携帯電話機からのサービスの利用について、EZwebのメインメニューにau oneメールへのリンクが貼られる形になるが、“EZメールへの自動転送”などの他サービスとの連携や、携帯電話機の待ち受け画面での“メール着信通知”などを順次提供していく予定だという。

高橋氏

取締役執行役員常務 コンシューマ事業統轄本部長の高橋 誠氏

KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ事業統轄本部長の高橋 誠氏は、グーグルと連携したGmail型サービスの提供開始について、「昨年(2006年)7月に開始したメインメニューでのグーグル検索が大きく成功し、検索数がサービス導入後に2倍以上に伸びた。インターネットへのアクセスは、パソコンからケータイへと変動してきており、もっと気軽に、いつでもどこでも使ってもらうように、ということからサービスを提供開始する」と述べた。

村上氏

米Google社 副社長兼グーグル(株)代表取締役社長の村上憲郎氏

スティッケル氏

Google社 パートナープロダクトディレクターのダン・スティッケル氏

次に、米Google社 副社長兼グーグル(株)代表取締役社長の村上憲郎(むらかみのりお)氏が登壇。村上氏は、現在の日本市場について「ケータイ、モバイルとしては先進的な市場であり、極めて重要な市場であると考えている。世界中が日本のケータイ事情に注目しており日本のユーザーがどのようにケータイを利用しているか、ということも非常に重要。KDDIとの提携をこういった形で拡大できたことを非常にうれしく思う」と述べた。

Google社 パートナープロダクトディレクターのダン・スティッケル氏(Dan Stickel)氏は、同社が提供するau向けウェブメールサービスについて、「すべての送受信メールから必要なものを抜き出せる“検索”、2GBという“容量”、即座にアクセスできて、検索できる“速度”の3つを提供する」と述べ、「ウェブメールサービスというよりも、Eメールの“アーカイビングサービス”に近い」と説明した。


“DION”も“au”ブランドに変更


“au oneメール”サービスに関する説明の後に、統合ポータルサイト“au one”についての説明も行われた。

au one

統合ポータルサイト“au one”

au oneは、“EZweb”“DUOGATE”“DION”の3つのポータルサイトを統合した携帯電話/パソコン向けポータルサイト。携帯電話機、パソコンともに同一のメニューを備える。

メニュー

番号を表示した“リモコン型メニュー”を備える

また、同社のISP(インターネットサービスプロバイダー)であるDIONも名称を変更し、“au one NET”となる。これによりケータイとパソコンを一体化したサービス開発を加速し、auとの関連付けを深めようとする目論見だ。

au one NET

“DION”も“au one NET”へ

ケータイとパソコンで一体化させるサービスは、総合音楽サービス“LISMO”(リスモ)、オークションサービス“auオークション”、ナビゲーションサービス“EZナビウォーク”、ブログサービス“au one ブログ”など。また、新たに開始するサービスは、前述の“au oneメール”、Wikipedia(ウィキペディア)を利用したキーワード検索サービス“au one キーワード”など。ケータイ向けに提供されている“auショッピングモール”では、パソコンでも閲覧できるようになり、“パソコンで検索したあとに、ケータイで支払う”、といったことも可能になる。

LISMO

“LISMO”

auオークション

“auオークション”

EZナビウォーク

“EZナビウォーク”

au one ブログ

“au oneブログ”

au oneメール

“au oneメール”

au one キーワード

“au one キーワード”

auショッピングモール

“auショッピングモール”

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