2007年にリリースされ、ビョークがライブで使用したことにより話題となったReactable。アクリルガラスのテーブル上で、それぞれ機能を持った小さなキューブを並べたり、動かしたりして音をコントロールする電子楽器です(関連記事)。今回は、その個性に満ち溢れた面白さをアプリとしてギュッとまとめた"Reactable Mobile"を紹介します。
Reactable MobileではiPadの画面をテーブルに見立て、画面上にモジュールユニット=キューブを配置するというカタチで再現しています。
キューブは22個あり、種類は以下のとおりです。
キューブの詳細 | |||
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キューブの種別 | キューブの名称 | 機能 | 数 |
発音キューブ | Sampleplay Oscillator Loop Input |
キーボード/ドラム/ルーパー 4パターンの波形発振器 ルーパー/スクラッチテーブル iPad内蔵マイクからの入力 |
2 2 4 1 |
エフェクトキューブ | Waveshaper Modulator Delay Filter |
3種類の歪みエフェクト 3種類の空間系エフェクト 3種類のディレイエフェクト 3種類のフィルターエフェクト |
1 1 2 2 |
シーケンスキューブ | Sequencer LFO Accelerometer |
シーケンサー 4パターンの波形シーケンス発振器 iPadの加速度センサー連動シーケンサー |
2 1 1 |
ユーティリティーキューブ | Tempo Volume Tonalizer |
楽曲全体のテンポ/テーブルカラーの変更 テーブル全体の音量/ダブリング/リミッター キーボードのスケール(音階)設定 |
1 1 1 |
Reactable MobileをDTMのセッティングに置き換えると、テーブル(iPad画面)はひとつの大きなミキサー、発音キューブはシンセチャンネル、エフェクトキューブはシンセ用エフェクター、シーケンスキューブはシーケンサー、ユーティリティーキューブは全体のコンフィグ機能、といったイメージになります 。
発音キューブの中ではベースとなる"Sampleplay"キューブと"Loop"キューブをメインで扱うといいでしょう。
Sampleplayのキーボードモードでは、2オクターブの鍵盤に128種のシンセ音色と8種のドラム音色が用意されています。音色の方向としてはいかにもシンセらしい音色が多く、「YAMAHA TX81」や「Casio VL-1」「Roland TR101」といったレトロなキーボードやドラムキットの音色なども充実 。
Loopキューブではあらかじめ用意されたサンプルデータはもちろんのこと 、Audio Pasteに対応したアプリからWAVデータを読み込みも可能です。個人的には過去に使用した「Audio Elements」のループを取り込んだり(関連記事)、「JAMUP Pro XT」のレコーダーで作った簡単なギターループなどを取り込んで使っています。
Reactable mobile | |||
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価格 | 1000円 | 作者 | Reactable Systems SL |
バージョン | 2.2.1 | ファイル容量 | 17.9 MB |
カテゴリー | ミュージック | 評価 | (4) |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 4.3以降 |