石川温のPCスマホニュース解説

セブンペイ問題で「IDとパスワードの限界」を感じた (1/4)

文●石川温

2019年07月11日 16時00分

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 先週、コンビニ大手セブン-イレブンのQRコード決済サービス「7pay」で不正アクセスが発覚。運営会社セブン・ペイの発表では900人、5500万円の被害があった。今後この数字は拡大していく可能性もある。

 7payにおいては、本人確認がずさんで、SMSを使った2段階認証が導入されていなかったり、名前と誕生日、メールアドレスの情報があればパスワードがリセットできたり、さらにそのメールを別の宛先に送れるなどの脆弱性が指摘されている。

 また、そもそも7payではなくセブン&アイの総合通販サイト「オムニ7」に問題があったという声もある。いずれにしても、セブン&アイとしては早期に原因を究明し、セキュリティ対策を強化、オムニ7全体の戦略を立て直す必要があるだろう。

 7payの不正アクセスでは、何者かがユーザーになりすましてログイン。登録してあったクレジットカードでチャージして、店頭でタバコなどの高額商品を購入したとされる。不正アクセスをする際、どうやってユーザーのIDとパスワードを入手したかが不明だが、一般的には「闇サイト」で入手したと考えるのが自然だ(ただし、被害者の中には他のサービスのパスワードを流用していないという人もおり、闇サイト流出説も怪しいところがある)。

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