柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」

スマホの発熱がひどい場合に使いたいスマホクーラー3機種テスト (2/2)

文●柳谷智宣 編集●ASCII

2020年10月06日 10時00分

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手持ちもできる
強力ペルチェ素子冷却コンパクトクーラー

 ゲームによっては両手で持ってごりごり操作する必要がある。そうなると、バッテリー内蔵とは言えスタンド型だと保ちにくい。

 そこで、もっとコンパクトなクーラーをAmazon.co.jpで探してみた。MOMOFLYというブランドのスマホクーラーがニーズに合っていそうなので購入した。製品名には「ペルチェ素子 スマホ 冷却ファン 30秒急速冷却 最低温13度 コンパクト 史上最軽量 吸盤式 静音 PUBG 荒野行動 実況専用 スマホ ゲーミング 冷却 クーラー iPhone適用」と書かれていて怪しさ満点だったが、欲しい機能は備えていそうだ。価格は3280円(税込)。

 ペルチェ素子の弱い吸着面を、吸着力の強い6つの小さな吸盤でスマホに固定する仕組みだ。バッテリーは内蔵しておらず、microUSBで動作する。本体は56gと軽いので、手持ちゲームでも負担が小さい。

MOMOFLYのスマホクーラー

ペルチェ素子の保護フィルムを剥がし、スマホに吸盤で吸着させる

 温度を計測してみると、スマホクーラーなしだと45.5度のところ、30秒で36.3度まで冷えた。あっという間に9.2度下がるのはありがたい。2口のモバイルバッテリーからスマホとクーラーに給電し、長時間のプレイも試してみたがまったく問題なし。

 動作モードは「静音モード」と「パフォーマンスモード」の2種類が用意されている、と謳っていたが、スイッチなどはなく悩んでしまった。実は、5V1Aのアダプターを利用すれば静音モード、5V2Aのアダプタを利用すればパフォーマンスモードとなる、と言っているらしい。笑ってしまったが、ファンの音と求める冷却性でチョイスできるのは面白い。

 マイナス9.2度は数字で見るとそこまで効果大きくないよね、と感じるかもしれないが、手で持っている時の体感的には「無理」から「快適」になっているので、絶大な効果があると言っていいだろう。

クーラーを付けると36.3度になった

使い勝手のいいクリップ式の空冷クーラー

 ペルチェ素子タイプのクーラーは冷却性能には文句がなかったのだが、スマホの背面が真っ平らである程度の面積が必要。カメラが飛び出ているスマホや落下防止のためにスマホリングを付けていると冷却面に接触できず、余り冷えないことがあった。

 また、MOMOFLYのスマホクーラーはよかったのだが、使うごとに粘着力や吸着力は落ちていくようで、製品には取り替えシートが3枚、取り替え用の吸盤が4つ付属していた。まだ交換時期は来ていないが、もうちょっと気軽にラフに使える製品がないかと調べていたら、空冷のクーラーが目に止まった。

 「発熱対策 スマホ 冷却ファン スマホ散熱器 荒野行動 PUBG Mobile 充電式 伸縮式クリップ 散熱効果抜群 静音 小型 スタンド付 iPhone Android 対応」という製品で品番はH-15、価格は2250円(税込)だった。

 ペルチェ素子のない単なる冷却ファンで、小型ながら伸縮式のクリップで幅4~6.7型のスマホに対応する。裏には滑り止めマットが付いているので、スマホを傷つけないという。

 さらには300mAhのバッテリーを内蔵しており、充電すれば3時間の利用が可能。

中国メーカーのようでパッケージには「Mobile phone refrigeration brancket」と記載されていた

伸縮式のクリップで簡単に装着できる

 クーラーの底面にあるスイッチをオンにすればファンが回り出す。内蔵バッテリーでも動作するが、給電している方が高速回転するようだ。

 この状態でテストしたところ、クーラーなしが45.5度で、クーラーありが37.1度と、マイナス8.4度という結果になった。手が高温でびりつくようなことがなくなったのはありがたい。動作音はそこそこするが、冷やしてくれることを考えれば問題なし。

 コンパクトなので、スマホリングを装着していても利用できる。クリップのホールド感は強く、ゲーム操作に夢中になってもずれることもなく安心だ。

クーラーありの時の温度

スマホリングを装着しても利用できる

 以上が、スマホクーラー3タイプのレビューとなる。現在は、リビングで据え置きタイプ、風呂やトイレで空冷タイプ、外出先でコンパクトペルチェ素子タイプを静音モードで、と使い分けている。冷凍した保冷剤を使わなくてよくなったのはとてもありがたい。もし、古いスマホの発熱に困っているなら、スマホクーラーを使ってみよう。思ったより快適になるだろう。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・銀座で営業中。

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