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スマホ料金2980円競争 楽天の勝敗を握る2つの鍵 (3/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2021年01月11日 09時00分

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■経済圏では楽天に優位性、ポイント払いも便利

 携帯キャリアとしての楽天はかなり苦しい状況とはいえ、コロナ禍の中で楽天経済圏は順調に拡大しており、独自の強みになりそうです。

 楽天にはサービスの利用に応じてポイント倍率が上がる「SPU」の仕組みがあり、楽天モバイルも対象になっています。また、料金の支払いにクレジットカードを指定していれば、楽天ポイントを充当できるのも特徴です。

楽天経済圏で得たポイントを携帯料金の支払いに利用できる

 筆者の場合、楽天以外の経済圏も広く使っているものの、毎月の楽天モバイルの料金をまかなえる程度のポイントは得ています。特に「期間限定ポイント」は使うのを忘れがちなので、携帯料金のように毎月発生するものに使えるのはうってつけなのです。

 今後はキャリア各社がポイント連携をますます強化してくると予想されるものの、ECサイトや金融サービスの充実度では楽天がリードしています。「ポイ活」しやすい経済圏として、楽天の優位性は当面続くでしょう。

 三木谷会長は「楽天を活用すればポイントで毎月の料金を支払える」とたびたび語っています。携帯キャリアとしての品質向上と合わせて、こうしたスタイルがどれだけ理解され、広まるかどうかが鍵を握ることになりそうです。

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