1月13日、KDDIが発表した新料金プラン「povo(ポヴォ)」は、音声かけ放題を別にすることで2480円を実現。24時間のデータ使い放題など「トッピング」を追加できることから、変化に強い新時代の料金プランとして独自の魅力があります。
■「音声不要」なら安く使える、トッピングにも期待
povoの特徴として、最初に注目を浴びたのが音声かけ放題が別料金である点です。KDDIは、20歳未満の若い世代は6割以上が月に10分未満しか音声通話を利用しないとの数字を挙げています。音声かけ放題が不要なら、ドコモやソフトバンクの2980円プランより安く使えるのがメリットといえます。
若い世代が音声通話に使っているのは、LINEなどのアプリ通話です。電話番号を知らない友達でも、LINEでつながっていればアプリで通話ができます。音声の需要はあっても、携帯電話の音声通話は使われていないという実態に即した料金設計といえます。
もう1つの特徴が「トッピング」機能です。音声かけ放題やデータ容量を必要に応じて追加することで自分好みのプランを作れるというもので、将来的に動画やSNSの使い放題といったトッピングの構想も語られました。
割引適用前の料金を明示すること、期間限定の割引を廃止するなど、分かりにくいとの声があった点も改善されています。auの大容量プランやUQの値下げも同時に発表したことで、2020年末の「炎上」で落ちた評判を取り戻しつつある印象です。