撮像素子が大きいことで期待するのがボケと高感度画質。ボケに関しては実焦点距離6.9mmなので、さすがに限りがある。
。大型センサーのデジタル一眼のようなボケを期待するなら「背景ぼかし」モードを活用したほうがいい。ボケ具合は0~10の範囲で調整できるが、なぜか画角は35mm相当程度に固定されズームはできない。
モノとしての存在感と確固たる写真画質は
やはりライカ・クオリティだ
近接撮影や暗い場所ではAFが若干遅かった。明るい屋外の遠景では大丈夫だったが、シェイプアップしてほしいところだ。
とはいえLeitz Phone 1は、工芸品のようなデザインと、ライカがこだわる写真画質は素晴らしい。1型撮像素子19mm相当の超広角機として、絞りF4でパンフォーカスでタイムラグ無しで撮影できる機能があれば、常に持ち歩く、スナップ・カメラとしてかなり魅力的なはず……などと妄想してしまう。
やはりカメラ好きのみなさんにとっては、外観や手触り、付属パーツから、撮れる写真まで、「ライカ・クオリティ」を楽しめるカメラ、いや唯一のスマートフォンであることは間違いないのである。