デジタイザーペンとしては「Lenovoプレシジョンペン2」(直販価格6600円)が指定されているが、筆者の手持ちのペンを試したところ「Surfaceペン」で「書く」ことはできた。Surfaceペンのペン先を近づけると、ちゃんと円形のカーソルも表示される。 ただしSurfaceペンをBluetooth接続してみたが、ボタンを利用できなかった。ペンを本気で使うなら、「Lenovoプレシジョンペン2」を購入したほうがよさそうだ。
Lenovo Yoga Tab 13の仕様で残念なのがリアカメラを搭載していないこと。ただしフロントカメラは800万画素、F2.0という仕様で、室内灯下でも非常に明るく、実際の色に忠実に、そして低ノイズで撮影できる。リアカメラが搭載されていれば用途が広がったはずだが、本製品のカメラはあくまでもビデオ会議用という位置づけなのだろう。
なお本製品はToF(Time of Flight)センサーを組み合わせた顔認証機能を搭載している。筆者が試したかぎりでは、距離は最大2メートル、角度は約30度、そして閉め切った暗いクローゼットのなかでも「OK Google」のウェイクワードでロック解除できた。
もちろんそのまま「Googleアシスタント」を利用できる。べつのパソコンを使いながら、Lenovo Yoga Tab 13の大画面でGmailやカレンダーを確認できるのは快適だ。
Android最速スマートフォンの8割のスコアを記録
最後にパフォーマンスをチェックしてみよう。定番ベンチマーク3本を実施したところ、「AnTuTu Benchmark V9」の総合スコアは687011、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3087、「3DMark」のWild Lifeは4215となった。AnTuTuの8月13日時点のランキングトップが「RedMagic 6」で総合スコアは842168。つまりLenovo Yoga Tab 13はその約82%のスコアを記録したことになる。
とは言え、「Snapdragon 888 5G」を搭載するAndroid最速スマートフォンの約82%のスコアなのだから、パフォーマンスが物足りなくなる局面などまずない。むしろ画面が大きいぶん、総合的な快適さはLenovo Yoga Tab 13のほうに軍配が上がると感じた。
大画面をさまざまなスタイルで活用できる
激推しAndroidタブレットだ!
13型というディスプレーサイズで、ちょっとかさばるキックスタンドを搭載しているので、外出時に携帯するタブレットとしては不向きかもしれないが、室内で使うのであればまったく問題ない。
むしろ4つのスタイルを生かし、さまざまな場所で快適に利用できる。個人的には21インチぐらいのサイズでもいいと思ったぐらいだ。いずれにしても大画面をさまざまなスタイルで活用したいという方に、Lenovo Yoga Tab 13は自信を持って勧められる一台だ。