バルミューダが示す、携帯ショップに「足りないもの」
スマホの発売にあわせて、東京・南青山にはバルミューダ初の旗艦店がオープンしました。この地域に多いアパレル店舗のような店構えで、アップルとは少しテイストが違う高級感を醸し出しています。この店舗を訪れるかどうかで、バルミューダフォンへの評価は大きく変わりそうです。
2階にはソフトバンク回線の契約ができる携帯ショップ機能を備えており、ホテルのラウンジのようにゆったりした空間で相談や手続きができるそうです。その背景としてバルミューダは一般的な携帯ショップの体験に物足りなさを感じているようです。
最近ではさまざまな趣向を凝らした大手キャリアの直営店も増えているものの、多くの携帯ショップはお役所のように事務的なカウンターが並んでいたり、落ち着いて相談できる雰囲気ではなかったりと、「また行きたい」と思えるような空間にはなっていません。
たとえば飛行機のファーストクラスやホテルのクラブフロアを予約すると、一般客とは違う専用の空間でチェックインができるといった特別感のある体験を得られます。それに比べると、いまの携帯キャリアは「エコノミークラスかLCCか」くらいの選択肢しか提供していないといえます。
多くの人が求める安価はプランは充実してきましたが、一方で対価は払うので優先的に扱ってほしいとか、専属の担当者についてほしいなど、プレミアムサービスの需要もあると考えられます。バルミューダがスマホに参入したことで、キャリア側にも変化が起きるのか注目しています。