楽天モバイル、新プラン「Ⅶ」で1GBまで0円は無くなる……も楽天でのポイントが1%アップ

文●ASCII

2022年05月13日 11時45分

 楽天モバイルは13日、新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」を7月1日に開始すると発表した。

楽天トップの三木谷氏も登壇

既存ユーザーも7月から新プランに自動移行
1GBまで0円は無くなるも10月までは実質0円で移行期間となる

 この新プランでは、月20GB以上、どれだけ使っても月3278円という部分は現行の「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」と変わらないが(月3~20GBまでも同じく月2178円)、従来はあった「月1GBまで0円」(1回線目のみ)の部分が無くなり、月3GBまでが一律月1078円となる。「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」のユーザーは7月1日に自動的にプラン移行。ただし、7~10月は月1GBまでの利用は実質無料となる。

20GB以上でも月3278円で無制限で使えるなど、大枠では変更はないが、月1GB以下の0円という段階が無くなった形だ

 なお、「Rakuten Link」アプリを使った国内通話が無料でかけ放題になるのは従来同様。アプリを使わない通話定額オプション(月1100円)については、従来は1回10分までだったのが1回15分までに強化される。

アプリを使った国内かけ放題は継続。アプリを使わない通話定額オプション(月1100円)は1回15分までに延長。また、初回申し込み時にオプション料金が3ヵ月無料の特典も

 ライトユーザーにとっては実質値上げと言える内容だが、一方で楽天経済圏でのメリット強化を強調。具体的には、現在は楽天モバイル契約者は、楽天市場の買い物でポイントが1%プラスだったのが2%にアップ。さらにダイヤモンド会員はもう1%増える。こちらは6月から先行でスタートする。

上限は1000ポイントまでながら、従来よりさらにポイントが1%アップ

 新サービスとしては、長らく予告されていたキャリアメールサービスがついに7月に開始される(メールアドレス持ち運びも8月開始)。ドメインは「@rakumail.jp」でRakuten Linkアプリから利用可能。また、子供を持つ保護者向けのサービスとして、フィルタリングや位置情報追跡などを持つ「みまもりアプリ」が年内に開始予定となっている(有料オプション)。

キャリアメールも開始。RCSの規格に基づくものでRakuten Linkアプリから利用できる

 現在のユーザーにとっては、実質値上げになるケースもあるにも関わらず、プラン変更を強制する理由について質疑応答で問われたが、既存ユーザーに(1GBまで0円の)「Rakuten UN-LIMIT VI」を当面提供する方策も検討したが、電気通信事業法で禁止行為とされている「既存ユーザーの囲い込み」になるとして断念したと回答。また、ライトユーザーは0円でなくなることから、相当数の流出が起きるのではないかという質問に対しては、楽天経済圏でメリットがあることで大半のユーザーが使い続けてくれるのでは、とした。


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