中国スマホ市場は5期連続でマイナス二桁の縮小
ただ、中国内ではOPPOはまだ健闘している方
ただ深刻なのは、OPPOが本拠地とする中国のスマホ市場が苦しい状況が続いていることだ。
IDCによると、2023年第1四半期の出荷台数は6540万台。前年同期比11.8%のマイナスという。2022年第1四半期以来、2桁のマイナスが続いているとのことで、2022年12月の新型コロナ対策の緩和の後も振るわない状況だ。
それでもスマホ市場の縮小が続く中国において、OPPOは決して悪くないのも確か。OPPOの2023年第1四半期、前年同期比8.8%減にとどまり、シェアは19.6%。前年同期比22.9%マイナスとなったシャオミ(シェアは5位)、同22.8%マイナスのHonor(シェアは4位)、同14.9%マイナスのvivo(シェアは3位)と比較すると傷は小さい。上位5社では唯一、アップルだけが(前年同期比7%減、シェアは17.6%で2位)がOPPOよりもいい状況となっている。
なお、世界全体のスマホ市場では2023年第1四半期にマイナス14.6%。2023年の市場予測は、2022年から1.1%のマイナスの11億9000万台。どのベンダーにとっても苦しいのは間違いない。
筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている