USB-C -USB-Aケーブルは便利だが
iPhone 15での充電は発売後の検証が必要
最後に、USB端子、USB Standard-A(以下USB-Aとする)とUSB-Cを繋ぐケーブルにも触れておこう。今でもPCやUSB充電器に搭載されており、飛行機や新幹線、カフェなどに設置されたスマホ充電ポートでもおなじみだ。
だが、iPhone 15シリーズではこのUSB-A端子からの充電速度が遅くなっている可能性がある。

iPhoneユーザーの中には、今もこの長方形のUSB-A端子とLightningケーブルの組み合わせで充電している人も多いだろう
というのも、これまでのiPhoneは独自仕様によりLightning - USB-Aケーブルを用いた12W充電が可能だった。現在のLightning - USB-Cケーブルの20W充電ほど高速ではないが、それでも1時間あれば50%以上充電できる。
だが、iPhone 15はUSB-C端子の採用により、独自仕様であるUSB-A端子からの12W充電を利用できない可能性があるというわけだ。実際に、USB-C端子のiPad mini(第6世代)はUSB-A充電器から供給される電力がUSB標準の4.5Wに制限されていた。
アップルのアクセサリ購入ページの互換性表示でも、USB-C端子の「20W USB-C電源アダプタ」はiPhone 15シリーズを含め対応している。だが、USB-A端子の「12W USB 電源アダプタ」は、USB-C端子を搭載したiPhone 15シリーズや近年のiPadには非対応だ。

アップルのUSB-A端子から12Wを供給する充電器「12W USB 電源アダプタ」の互換性表示から、USB-C端子を搭載したiPhone 15シリーズや近年のiPadは除外されている。
現時点では、充電器を流用できるからといってUSB-C - USB-Aのケーブルを購入したり、USB-A端子からUSB-CやLightningなど様々な端子の機器を充電できる3in1ケーブルを購入するのは少し待った方がいいだろう。