高性能を極めたiPhone 15 Pro/15 Pro Max
そんな中、発売されたiPhone 15 Pro/15 Pro Maxはかなり野心的なモデルだ。まず、ボディ外周部がチタニウム製になった。
2017年のiPhone X登場以来、iPhoneの上位モデルは常にステンレス製フレームを採用していたが、6年ぶりにステンレスからチタンになった。
ステンレスは強度があり、錆びにくいが、少々重い。対して、チタニウムは軽く、剛性が高い。アルミと同様にキズに対しては強くないが、表面のPVDコーティングでキズが付きにくくなっているという。どのぐらい硬度があるのかは、借りたiPhoneで試すわけにはいかないが。
新しいiPhone 15 Proを購入したり、店頭で触れる機会があったら、ぜひ握ってみてほしい。
全幅にして0.9mmしか小さくなっておらず、厚みは0.4mm増しているにもかかわらず、非常に握りやすくなっており、コンパクトに感じる。これはアップルが「コンツアー(輪郭)」と呼ぶ角Rのゆるやかなデザインに拠るものだと思われる。ガラス面のエッジ部分も、従来の製品より角が落ちた形状になっている(保護ガラスは、信頼できるブランドを選ばないと外縁部が浮くかもしれない)。
また、重さも19g軽くなっている。19gといえば10円玉4枚(18g)以上の差である。この違いは大きく、実機を手にしたみなさんが、間違いなく最初に驚くのは、この持ちやすさと、軽さだと思う。
チタニウムは落下キズなどに強いわけではないので、戸外に持ち出す時は保護ケースを使う人が多いのだとは思うが、チタニウムの美しさと、この持ちやすさを失ってしまうのは少し惜しいと感じる。
ちなみに、iPhone 15 Pro Maxも従来モデルより19g軽く、0.9mm幅が狭く、0.4mm厚い。こちらも従来モデルよりひとまわりコンパクトに感じるので、5倍ズーム目当てでiPhone 15 Pro Max買いたいけれど「大きくて重いのが、イヤだなぁ」と思っている人は、従来モデルで感じるほど大きく重くはないので、安心して欲しい。