ディスプレー変更で電池持ちが大幅強化も画質は変わらず
4Kや21:9比率ではなくなったディスプレーに関しても、気になる人が多いだけあって、こちらも実際にその実力を体験できるコーナーが複数用意されていた。
ディスプレーを大きく変えたことで多くの人が気にするのは画質だろうが、ソニーではXperia 1 VIの新しいディスプレーパネルに合わせて、独自のAI画質調整技術を導入。これにより、同社のテレビ「BRAVIA」シリーズの色彩や質感などもしっかり再現できているとのことで、実際に確認するとXperia 1 Vと比べてもそん色ない表現ができている様子がうかがえる。
また、新しいディスプレーの採用や、画質の調整などによってXperia 1 Vよりも1.5倍明るく、それでいて白みがかったりすることのない高画質を実現。直射日光下でも見やすくする「サンライトビジョン」機能で、屋外でも高精細な映像を視聴しやすくなっているとのことだ。
ディスプレーを変更した理由は、やはり一般的なスマートフォンに最適化された映像コンテンツが増えていることと、バッテリー消費を抑える狙いが大きいとのこと。とりわけバッテリーに関して言えば、従来のディスプレーのリフレッシュレートが固定だったことに加え、4Kの解像度を持つことで表示に係る処理が大きく、FHDのディスプレーと比べてメモリーなどを多く消費しやすいことからそのぶん消費電力が大きかったという。
それだけに解像度はFHD+と低く抑えられ、なおかつ、リフレッシュレートが可変の新しいディスプレーを採用したことで、バッテリー消費は大きく抑えられたとのこと。Xperia 1 VIはチップセットも新しいものを採用しているが、チップセットによるバッテリーの変動はあまり大きくないそうで、ディスプレーの変更が“2日持ち”をうたうバッテリーの強化にかなり大きく影響しているようだ。
スピーカーは音圧と音量がアップした
Xperia 1 VIはオーディオ関連の強化もなされており、新しいスピーカーユニットを採用したことで、低音域が厚くなりクリアな音を実現できるようになったほか、有線のイヤホンを接続した時の音に関しても、オーディオICの性能向上や回路基板の設計改善によってより臨場感のあるサウンドを実現しているという。
こちらも本体スピーカー、そして有線のヘッドホンを用いて、実際にXperia 1 Vと音の聞き比べをするコーナーが用意されていた。そこで実際に聞き比べると、どちらもいい音ではあるのだが、Xperia 1 VIの方が低音や音の広がりがあるように感じた。
同時に発表されたXperia 10 VIも触れる
もちろん会場にはこれだけでなく、Xperia 1 VIとXpeira 10 VIを全色、じっくり触って体験できるコーナーもしっかり用意。本体だけでなく純正のケースも用意されていることから、その装着感も体験することができた。
加えて、国内で発売された歴代Xperiaシリーズの年表が展示されていたことから、Xperiaシリーズの歴史を振り返りながら最新モデルを堪能することもできた。Xperiaファンにとって満足感の高いイベントだといえる。
Xperia 1 VI | Xperia 10 VI | |
---|---|---|
メーカー | ソニー | |
ディスプレー | 6.5型有機EL (19.5:9、1~120Hz) |
6.1型有機EL(21:9、60Hz) |
画面解像度 | FHD+ | FHD+ |
サイズ | 約74×162×8.2mm | 約68×155×8.3mm |
重量 | 192g | 159g |
CPU | Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 6 Gen 1 |
メモリー | 12/16GB | 6GB |
ストレージ | 256/512GB (外部最大1.5TB) |
128GB (外部最大1.5TB) |
OS | Android 14 | Android 14 |
カメラ | アウト:48MP(24mm相当、標準) +12MP(16mm相当、超広角) +12MP(85-170mm相当、望遠) /イン:12MP |
アウト:8MP(16mm相当、超広角) +48MP(26mm相当/52mm相当、標準/望遠) |
バッテリー容量 | 5000mAh | |
防水/防塵 | ○/○(IP65/68) | |
生体認証 | ○(指紋) | |
USB端子 | Type-C | |
カラバリ | ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン(SIMフリー)、スカーレット(SIMフリー) | ブラック、ホワイト、ブルー |