iOS 18、圏外でも衛星通信でメッセージが送れるように
アップルが6月10日(現地時間)に発表した「iOS 18」では、4G/5G通信やWi-Fi接続が利用できないエリアでも衛星通信経由でメッセージが送れるようになった。
衛星通信は、アップル公式メッセンジャーアプリ「メッセージ」を通じて利用する。最寄りの衛星に接続して、iMessage、SMS、絵文字、Tapback(ジェスチャー送信機能)が送受信できる。衛星との接続状態は、Dynamic Island(ディスプレーのパンチホールを利用した表示領域)で常に確認可能だ。
プライバシーにも配慮している。衛星通信経由で送信されるiMessageはエンドツーエンドで暗号化され、受信端末と送信端末からのみ閲覧できる仕様だ。
ただし、日本は非対応になる模様
ただし現在、本機能を含めたiPhoneの衛星通信への接続は対象となるエリアが限られている。
同様に衛星通信技術を活用したiPhoneからの「衛星通信経由の緊急SOS」機能は、現時点で米国、欧州、豪州エリア(オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ポルトガル、スペイン、スイス、英国、米国)のみ対応しており、日本は対象エリアに含まれない。
利便性だけでなく、公益性も高い機能なだけに、日本を含む他のエリアでも対応開始が望まれる。