ハンズフリーはアップルが目指すUIの到達点
この特許の背景として、アップルはワイヤレスのイヤーデバイスを使用する場合にユーザーの両手がふさがっていて、オーディオ機器の音量レベルを調整できないことがあるとしている。例えば、ユーザーが運動をしていたり、ほかの身体活動に従事している場合だ。
この連載では以前、アップルのセンシング・コネクティビティ担当副社長ロン・ファン氏とプロダクト・マーケティング担当ディレクターのエリック・トレスキー氏のインタビュー動画を紹介したことがある。
この動画では、iOS 17のリリースに伴うAirPodsの新機能について「イヤホンが生活の一部になることに対して"ハンズフリー"がキーとなる」とトレスキー氏が語り、「それに対しては音声認識のSiriがそのハンズフリーのキーとなる」とファン氏が続けていた。今回のAirPodsの新機能では、その一部が実現したわけだ。
このように、ハンズフリー操作はアップルの目指す、UIの到達点のひとつであることを再確認できた。