山根博士の海外モバイル通信

HONOR参入で中国で競争激化、フリップ型の折りたたみスマホ

文●山根康宏 編集●ASCII

2024年06月28日 12時00分

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HONORも縦折りスマホを投入

縦折りスマホも戦国時代に!
Honorがファッションブランドとのコラボモデル発売!

 サムスン電子の折りたたみスマートフォン新製品は7月上旬に発表される予定です。その直前にHONORからも縦折りモデル「Magic V Flip」が登場しました。中国ではOPPO、vivo、モトローラ、ZTE(nubia)も製品を出している縦折りスマートフォン。HONORの登場で競争が激化しそうです。

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HONOR Magic V Flip

 Magic V Flipの最大の特徴は大きなアウトディスプレー。4型(1200×1092ドット)で、モトローラ「Razr 40 Ultra」の3.6型(1066×1056ドット)、サムスン「Galaxy Z Flip5」の3.4型(748×720ドット)を上回ります。このディスプレーでそのままアプリも動かせるので、閉じたままの使い勝手が高められています。

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4型という大型のアウトディスプレー

 このアウトディスプレーには5000万画素の広角と1200万画素の超広角カメラを搭載。カメラがディスプレー部分にかかるのはモトローラと同じデザインで、カメラ部分を欠いたデザインを採用したサムスンとは異なるデザインとなっています。そしてアプリ表示をする場合などは4型高解像度の大画面を活かし、16:9の表示とすることでカメラ部分を避け「欠けのないコンテンツ」表示もできます。なかなかうまい方法です。

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16:9表示でカメラ部分を避ける

 もう1つの特徴は閉じたときのサイズを薄くしたことです。これまでの業界最薄サイズはTECNO「Phantom V Flip 5G」の15mmでしたが、Magic V Flipは14.9mmとわずかにサイズを更新。スタイリッシュに持ち運ぶことができるのです。

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閉じたサイズは14.9mmと業界最薄

 スタイルと言えば、Magic V Flipにはファッションブランドとのコラボモデル「Magic V Flip Jimmy Choo」モデルも登場します。フレームはシャンペンゴールド系の仕上げ、高級感あるバックパネルにJimmy Chooの世界観を再現するテーマが入っているようです。

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Magic V Flip Jimmy Chooモデル

 チップセットはSnapdragon 8+ Gen 1、開いたときのディスプレーサイズは6.8型、バッテリーは4800mAhで66W充電対応と、十分な実用性を持つMagic V Flipですが、HONORはファッション端末として売り込もうとしています。

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スペックではなくデザインで買う端末だ

 そういえば2023年に発売した横折りモデルの「V Purse」もファッション端末でした。HONORは「Magic 6 Pro」がDXOMARKで2位(2024年5月時点)などカメラ性能の高いモデルも多数出していますが、中国ではファーウェイの強い折りたたみモデル市場で、性能以外の部分で差別化を図ろうとしているのでしょう。

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元祖ファッション折りたたみモデルと言える「V Purse」

 Magici V Flipの製品プロモーション動画を見ると、V Purseのようにファッショナブルに持ち運べるストラップをつけているシーンが見られます。このようなアクセサリーが出てくれば、縦折りスマートフォンはたたんでカバンにいれるのではなく、見せながら持ち運ぶスタイルが流行るかもしれません。

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スマホではなくファッションアイテムとして使える

 HONORは横折りスマートフォンの一部モデルを海外で展開しています。縦折りモデルもいずれ中国以外で見られるようになるでしょう。中国での価格は4999元(約10万9000円)。海外で12~14万円程度で出てくれば意外と人気になりそうです。

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グローバル展開が気になるモデルだ

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