さて、現状のLINEMOの速度はどうか?
楽天モバイルとどっちがいい?
実際の速度計測だが、LINEMOの新プランはまだ始まっていないので、現行プランで契約したSIMで計測した。場所は住宅地で、比較対象は料金面で競合している楽天モバイルと、MVNOの代表的存在のIIJmioのドコモ回線だ。今回の計測地点では、ドコモだけがたまに5G表示になり、ほとんどがLTEでの通信だった。
平日11時頃(Mbps) | 下り | 上り |
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LINEMO | 71.60 | 8.52 |
楽天モバイル | 76.80 | 28.50 |
IIJmio(ドコモ) | 169.00 | 22.80 |
平日12時30分頃(Mbps) | 下り | 上り |
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LINEMO | 56.20 | 10.50 |
楽天モバイル | 74.80 | 29.60 |
IIJmio(ドコモ) | 2.20 | 11.10 |
平日18時頃(Mbps) | 下り | 上り |
---|---|---|
LINEMO | 56.20 | 11.00 |
楽天モバイル | 61.10 | 33.50 |
IIJmio(ドコモ) | 146.00 | 20.10 |
LINEMOはY!mobile版のAQUOS wish2で計測。終日安定して数十Mbpsが出る一方、上りの速度はあまり早くないというソフトバンク回線でよくある傾向の結果となった。
一方、楽天モバイルはシャオミ「Redmi 12 5G」で計測。全体に早い速度になっている。楽天モバイルといえばエリアが問題になるが、筆者の行動範囲では圏外表示になる場所はなく、大きな問題は発生していない。
それでもたまには建物内で通信が不安定になり、QRコード決済がスムースに行かないときがある。その点では、楽天モバイル回線だけを契約した状態で、安心して使うことはできないのは確かだ。
IIJmioは「iPhone 14」で計測。普段は爆速、でもランチタイムに速度が落ち込みはのは相変わらず。これをどう評価するかは使い方次第だが、昼休みにガンガン動画視聴をするというのであればIIJmioはやや不安。しかし、昼休みは使わないというのならば、IIJmioの速度や料金は大きな魅力だろう。
ちなみに、スマートフォンの性能的にiPhoneを使ったIIJmioが有利な数値が出そうだが、iPhone 14でLINEMOを試したところ、AQUOS wish2にほぼ同等の数値が出ているので、今回のテストでは端末差はあまり関係なく、全体的な傾向として捉えてほしい。
結果としては、LINEMOは平均して順調に使える性能を持っているSIMであることは間違いなく、安定を求めるのであれば選んで問題ない回線と言える。特に、ドコモのデータ通信にいまだ問題を抱えている都市部などで使う人は、ソフトバンク回線を低価格で使えるLINEMOはいい選択肢になるはずだ。
料金が上がる心配なくソフトバンク回線を使いたいならMVNOへ
MNO各社のオンライン専用プランは、当初は月20GBで3000円を少し切るくらいのところで競っていたが、ahamoは(大容量プランを出した以外に)変わらず、povoは基本別物のpovo 2.0に変身、LINEMOは月3GBで990円のミニプランがMVNO並の料金ということもあり、MNOがいいという人には唯一無二のプランだった。
今回、2段階制の「ベストプラン」になって2090円払う可能性が生じるプランになったのは筆者的には残念。もちろん月3GBでは少し足らないといったように、「ベストプラン」のほうが使いやすい人もいるはずなので、できれば「ミニプラン」を残したまま、「ベストプラン」も追加してもらいたかったところだ。
今後、割安で料金が上がる可能性なしにソフトバンク回線を使いたいというのなら、低容量ならNUROモバイル、大きめならmineoなど、MVNOを検討するのがよさそうだ。