昨年に「Pixel Fold」として初登場したグーグルの折りたたみ機。今年は「Pixel 9」シリーズに加わる形で、「Pixel 9 Pro Fold」としてリリースされた。
閉じた状態でも20:9の6.3型有機EL 厚みも10.5mm
開いたらタブレット、閉じても普通のスマホ感覚で使える!
その最大の特長は、開いた状態で5.1mm、閉じた状態で10.5mmと大幅に薄くなった点(前モデルは5.8mm、12.1mm)。アウト側に20:9の6.3型有機EL(同17.4:9、5.8型有機EL)を搭載することで、開いた状態ではタブレット級の大画面で、閉じた状態でもほぼ普通のスマホ感覚で利用できる点が最大の魅力と言える。
予約受付はすでに開始しており、発売は9月4日。価格は25万7500円(256GBモデル)。
ヒンジ部に高耐久性の流体摩擦ヒンジを採用するのは前モデル同様。ディスプレーは最大輝度が1600ニト、HDR時のピーク輝度が2700ニトと大幅に明るくなったほか、サイズも8型に拡大。大画面で動画コンテンツを楽しむほか、タブレットライクな操作性で利用できる。
光学5倍の望遠レンズ搭載など、Pixel 9 Proに近い性能強化
「Pixel 9 Pro」という製品名が付いているだけに、カメラも強化。メインカメラは48メガ、超広角は10.5メガだが、望遠はPixel 9 Proと同じ光学5倍に強化(前モデルは光学3倍)。超解像ズームは最大20倍まで利用できる。また、IPX8の防水機能はPixel Foldから引き継がれている。
AI周りについては、Pixel 9/9 Proと基本的には同等だが、2画面を利用した面白い要素としては、背面カメラでの自撮りなど既存の機能に加え、写真撮影時にアウトディスプレーにアニメーションを表示することで、子供の気を引いて笑顔の写真が残せる「こっちを見て」機能がある。
そのほか主なスペックは、外側内側ともに120Hz対応のOLEDで内側のみLTPO技術採用による1~120Hz可変駆動。外側は6.2型で1080×2424、内側は8型で2076×2152。SoCはGoogle Tensor G4、メモリーは16GB、バッテリーは4650mAh。なお、ネットワーク面ではPixel 9/9 Proと異なり、ミリ波も含めた5Gをサポートしている。
カラバリは、Obsidian、Porcelainの2色。なお、発売記念キャンペーンで9月2日までの購入で下取りや次回以降使えるクレジットの付与で実質9万9800円になるとしている。
グーグル「Google 9 Pro Fold」の主なスペック | |
---|---|
価格 | 25万7500円(256) 27万7500円(512) |
ディスプレー | 6.3型有機EL 120Hz対応 8型有機EL LTPO 120Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2424 2076×2152 |
サイズ | 77.1×155.2×10.5mm 150.2×155.2×5.1mm |
重量 | 257g |
CPU | Google Tensor G4 |
内蔵メモリー | 16GB |
内蔵ストレージ | 256/512GB |
外部ストレージ | ―― |
OS | Android 14 |
対応バンド | 5G NR(サブ6+ミリ波): n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25 /26/28/29/30/38/40/41/48/66 /70/71/75/76/77/78/79 /257/258/260/261 LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/14 /17/18/19/20/21/25/26/28/29 /30/32/38/39/40/41/42/46/48/66/71 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | Wi-Fi 7 |
カメラ画素数 | 48メガ+10.8メガ(超広角) +10.5メガ(光学5倍) 前面:10メガ インナー:10メガ |
バッテリー容量 | 4650mAh |
Qi | ○ |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/×(IPX8) |
生体認証 | ○(側面指紋、顔) |
SIM | nanoSIM+eSIM |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
カラバリ | Obsidian、Porcelain |