若い人はお金があるならiPhoneを購入する!?
お金持ちの象徴としての価値 三つ折りスマホもそこにハマる!?
「キーワードはお金と老眼かと思います。iPhoneと同じかそれ以上の値段を出すなら、iPhoneのほうがいいという若者は多いのでは」と分析した。近年中国で「国潮」と呼ばれる自国製品推しがトレンドとなっているが、それなりにお手軽価格でないと実際に購入には繋がらないようだ。ましてや財布事情が厳しく、消費が進まない今ならなおさらである。
またASCIIでの筆者の中国連載でもノートパソコンが高価だった10数年前の記事で、高価なThinkPadは中国人経営者にとって商売がうまくいっている証となるガジェットであったことを紹介したことがある。
当時はデデンと定番の金持ちガジェットを持っていることがデキる男の証だった。これと同じような現象が、横折りスマホで起きている可能性があったのだ。高価なファーウェイのハイエンドスマホが売れるのも腑に落ちるし、そのファーウェイから約60万円もする三つ折りスマホがリリースされても市場で受け皿がある可能性は考えられる。
山谷剛史(やまやたけし)
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で、一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」、「中国のITは新型コロナウイルスにどのように反撃したのか? 中国式災害対策技術読本」(星海社新書)、「中国S級B級論 発展途上と最先端が混在する国」(さくら舎)などを執筆。最新著作は「移民時代の異国飯」(星海社新書、Amazon.co.jpへのリンク)