山根博士の海外モバイル通信

ドイツでも人気のシャオミのスマホ、ライカカメラで注目を高める

文●山根康宏 編集●ASCII

2024年10月11日 12時00分

Xiaomi

 シャオミの高性能カメラ搭載スマートフォン「Xiaomi 14T」「Xiaomi 14T Pro」が日本でも発表されました。グローバルではすでに各国で販売が始まっています。筆者は9月26日、ドイツで行なわれた発表会を取材しましたが、現地でもシャオミ人気の高さを実感しました。今回はドイツの家電量販店の様子をお見せします。

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家電量販店のシャオミコーナー

 ドイツにはSaturnなど大手家電量販店がいくつかありますが、大型店ではシャオミの販売コーナーはかなり広いスペースを占めています。販売されているのもスマートフォンだけではありません。

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Xiaomi 14Tの予約案内

 Xiaomi 14T発表直後にフランクフルトのお店を訪問しましたが、シャオミコーナーにはさっそく案内が出ていました。また端末を見ているとスタッフがやってきて「予約できるよ」とも。

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Xiaomi 14Tの案内が出ている

 端末の展示はXiaomi 14の隣にXiaomi 14T Proが置いてありました。Xiaomi 14Tが展示されていなかったのは、スペースの問題なのかもしれません。価格を考えるとハイエンドのXiaomi 14T Pro、手の届きやすい価格のXiaomi 14、という売り方もありなのかも。

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Xiaomi 14とXiaomi 14T

 Xiaomi 14Tの反対側にはRedmi Note 13シリーズが展示されていました。実はヨーロッパではRedmiシリーズ全般がよく売れています。アジアやアメリカのようにハイエンドの新機種を毎年買い替えるという人の割合は少なく、それよりも実用性があってコスパの良いモデルを買う人が多いように感じます。実際、ベルリンの地下鉄の中でもRedmiシリーズを持っているドイツ人をよくみかけました。

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Redmiシリーズのヨーロッパでの人気は高い

 家電量販店はお買い得商品をワゴンセールのようにして売りますが、そこでもRedmiシリーズは良く売られています。これは投げ売りというよりも日用品として手軽に買えるモデル、という感覚。細かいスペックを気にすることなく、ある程度の性能とカメラがあれば十分と考える人には、ワゴンで売っている端末を選ぶのが簡単です。

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ワゴンで日用品として売られるRedmi

 ヨーロッパでは都市内移動に人気の電動キックボードも販売。実はシャオミのキックボードは海外で人気の製品です。無名メーカーの製品と比べると、品質や性能の安心感は各段に違います。

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電動キックボードもシャオミは出している

 さらにシャオミはスマートウォッチやリストバンドも低価格モデルが多く人気ですが、家電量販店のスマートウォッチコーナーにはシャオミ専用のスペースがありました。製品の数が多いのでシャオミだけでも1つのコーナーが作れるのでしょう。日本でも売れている低価格なリストバンド「Xiaomi Smart Band」ももちろん販売されています。

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スマートウォッチの販売ゾーンにシャオミコーナーもある

 ただし唯一残念だったのが、最上位モデルである高性能カメラフォン「Xiaomi 14 Ultra」の展示がなかったこと。スタッフに聞くと注文すれば入荷するとのことでした。ヨーロッパでの価格は1299.99ユーロ(約21万1000円)とかなり高く、まだここまで高性能なシャオミのスマートフォンを求める人は少ないのかもしれません。

 とはいえ、Xiaomi 14Tシリーズのライカカメラが話題になれば、Xiaomi 14 Ultraの知名度も上がっていくでしょう。

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Xiaomi 14 Ultraの展示はなし。これはXiaomi 14

 今から数年前、ファーウェイがライカとコラボしたあとから、ドイツを中心にヨーロッパでは同社のスマートフォン人気が上がっていきました。今はシャオミがその道を歩んでいるように見えます。

 コスパの高いRedmiと合わせ、これから出てくるシャオミの新製品は年々ドイツ、そしてヨーロッパでもさらにメジャーな製品になっていくことでしょう。

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シャオミの快進撃は止まりそうにない

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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