安価なスマホでも快適に使える→使われる機会が増える
→キャリアにとっても収益性が高いスマホ
さらにキャリアがシャオミを売りたくなる理由としてあるのが「収益性」だ。
大沼社長によれば「キャリアさんから聞いてるのは、うちのデバイスをユーザーが使い始めるとARPUが上昇するとのこと。いろんなアプリや機能を使ってもらえるようになるので、支払ってくれる通信料金が上がるという効果が認められているようだ」という。
安価なスマホでも、大画面でサクサクと動いてくれると、それだけでユーザーはスマホの接触時間が増え、出先で動画を見たり、ゲームをするようになる。結果として、データ通信する量が増えるわけで、これまで小容量しか使わないユーザーが中容量、さらに使い放題プランに切り替えていくというわけだ。まさにキャリアからすればシャオミは「後々で儲かるから売りたくなるスマホ」になっているというわけだ。
もちろん、もともとケータイを使っていた人が初めてスマホに乗り換えるため、「一番安いスマホ」としてRedmiを購入。ケータイからスマホに買い換えてことでARPUが上がるということも想定される。
大沼社長は「我々としては、やはりハイエンドを売っていきたい。他社に負けないハイエンドスマートフォンもしっかり用意しているので、エントリーからミドルレンジ、さらにハイレンジに買い換えていってくれるストーリーをつくっていきたい。1年や2年で実現できるものではないが、確実にその世界観を作り上げていきたい」という。