グーグルは11月14日、iPhone向けの「Gemini」アプリを公開した。これまでiOSユーザーはブラウザーやGoogleアプリを通じてGeminiを利用していたが、専用アプリの提供で、より効率的に活用できるようになる。
自然な会話で質問できる「Gemini Live」にも対応
iPhone版Geminiアプリで対応している主な機能は以下のとおり。
●Gemini Live
人間同士の場合と同じように、自然な会話でAIとやり取りできる機能。会話を遮って質問を挟んだり、話題を変更することもできる。単純な音声入力機能として使うだけでなく、面接の練習をしたり、ブレーンストーミングに活用したりすることも可能だ。
音声は10種類以上、言語も日本語を含む10言語以上に対応。言語については今後もサポートを拡大するとしている。
なお、11月15日現在、後述するアプリ連携には未対応。お勧めのお店を尋ねても、すべて音声で返答されるので注意したい。
●学習支援
勉強に関する質問への回答や学習計画の提案、ステップバイステップのガイダンス、クイズ機能など、文字通り学習を支援してくれる機能も搭載している。
クイズ機能については、複雑な図表を用いた作問も可能だ。
●画像生成
最新の画像生成モデル「Imagen 3」を搭載。テキスト等でAIに指示するだけで、写実的で正確な画像を生成できる。
●アプリ連携
Google拡張機能を活用して、YouTube、Googleマップ、GmailなどのGoogleアプリと連携し、1つの会話内で情報を表示可能。
例えば、東京駅周辺でお勧めのラーメン店を訪ねると、店舗のリストと一緒に地図も表示してくれる。
ただし、一部のアプリでは連携の事前設定や、有料プランへの加入が必要となる。
無料で使えるが、利用規約には注意
iOS版Geminiアプリでは、初回起動時にAIとの会話データをグーグルに提供することに同意しなければならない。データ提供を止めたい場合は利用規約に一旦同意した後、アプリ内の設定から「Gemini アプリ アクティビティ」をオフにする必要がある。
オンのまま使用すると、グーグルのスタッフがAI改善のために会話内容をチェックすることがあるため、気になる人は忘れずに設定変更しておこう。
ただし、オフにするとアプリ連携や拡張機能は利用できなくなる。Geminiの機能をフル活用するか、プライバシーを優先するか、判断はユーザー次第だ。