ROG Phone 9海外発表! 最強SoCのスナドラ8 Eliteに背面LEDが大幅進化!

文●オカモト/ASCII

2024年11月19日 20時20分

 ASUSは、ゲーミングスマホの最高峰「ROG Phone 9」を海外発表した。ベーシックなROG Phone 9で、999.99ドル(約15万3000円、税抜)。日本での発売はまだ公表されてないが、スペック表にはeSIM対応で「Japan」の文字が見られるなど、国内投入はまず確実と見られる。

ROG Phone 9

Snapdragon 8 Elite搭載のROG Phone 9が発表! ROG Phone 9 Pro(左)は背面のLEDが進化している

日常での使い勝手も高めた前モデルの路線を継承
最強SoCの搭載でAntutu 10のスコアは310万点超え!

 今年1月に「ROG Phone 8」が発表。本格防水のサポートやカメラの強化、スリム&軽量化など、ゲームだけに特化しない日常での実用性も高めたハイエンド機としてリニューアルされたが、ROG Phone 9はこの路線を継承している。

ROG Phone 9

構成はこれまで同様3モデル

 とは言え、究極とも言えるゲーム性能はしっかり装備。SoCはもちろん現行最強の「Snapdragon 8 Elite」になったほか、ROG Phone 9 Proについては、背面のマルチLEDライトが強化されるなど、ゲーミングスマホならではのエンタメ性も進化している。

ROG Phone 9

背面のマルチLEDでゲームができてしまう!

 まずは、Snapdragon 8 Elite。TSMC 3nmプロセスで製造される最新SoCで、CPUコアはクアルコム独自の「Oryon」へと変更。動作クロックは最大4.3GHz駆動で、コアの変更も加わり、CPUは45%、GPUは40%、NPUは40%の高速化がなされているとする。

ROG Phone 9

CPUコアはPC向けで先行したOryonを採用

 ここに9600Mbpsの転送速度を持つLPDDR5Xメモリを最大24GB搭載するなどの究極の性能により、Antutu 10のスコアは310万点超え。Snapdragon 8 Gen 3搭載のROG Phone 8との比較で30%以上増しのスコアを叩き出している。

ROG Phone 9

Antutu 10のスコアは一気に310万点越え

 このSoCを冷却するための機構ももちろん重視。2分割されたバッテリーの間へのSoCの設置、Boron Nitride(窒化ホウ素)の放熱シート、大型化されたグラファイトシートなどでしっかりと冷やす。

ROG Phone 9

窒化ホウ素の放熱シートなどはこれまで同様

 長時間のプレイではさらに進化した外付けクーラー「AeroActive Cooler X Pro」が威力を発揮する。従来モデル向けの「AeroActive Cooler X」と比較して、1.12倍長くなったファンブレードにより、ゼンレスゾーンゼロの60分連続プレイで、ほぼ上限に安定して張り付くフレームレートはもちろんのこと、背面の温度は31.3度とガッツリ冷えたままとなる。

ROG Phone 9

さらに進化したAeroActive Coolerが登場。Pro Editionには同梱される

ROG Phone 9

ハードな3Dゲームのプレイ時も冷え冷えだ

背面のマルチLEDは大幅強化で懐かし風のゲームが楽しめる!

 続いて、背面のLEDライト。8では、標準モデルはRGBのLED、Proモデルは小型のマルチLEDでアニメーションの表示が可能だったが、9ではともにマルチLEDに。特にProモデルでは表示領域、LED数も大幅に増加。さらに2色表示を可能にすることで表現力を増している。

ROG Phone 9

9 ProのLEDは648個搭載。さらに2色表示になっている

 このマルチLEDの表現力と、側面のAirTriggerの組み合わせで、80年代初頭の携帯ゲーム機のようなシューティングゲームを楽しめるのも面白い点だ。

ROG Phone 9

AirTriggerとの組み合わせでゲームを実現

9 Proのカメラはジンバルスタビライザーがさらに強化
リフレッシュレートはついに185Hz対応に!

 スマートフォンの基本機能としては、従来モデルをベースに一部が変更されている。

 カメラは、9 Proは5000万画素の標準+超広角+望遠(光学3倍)の3眼構成で、8から変わらず。メインカメラのセンサー、ソニー「IMX890」からソニー「LYTIA 700」に変更。さらに6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー搭載で強力手ぶれ補正なのは変わらないが、上下左右で最大5度までシフトするようになった(8は最大3度)。一方で、標準モデルの9はカメラの性能はやや簡略化されており、望遠カメラの代わりに5メガのマクロカメラになっている。

ROG Phone 9

9 Proのカメラは8のものと基本同じ構成で、メインカメラはセンサーの更新やジンバルスタビライザーが強化

ROG Phone 9

9の方は望遠カメラがマクロカメラに変更された

ROG Phone 9

AirTriggerを利用したシャッターも

 ディスプレーについては、6.78型有機ELで「Samsung E6 AMOLED」採用。LTPO技術が用いられたパネルで、通常時は1~120Hzリフレッシュレートの可変駆動だが、ゲーム時は185Hzにまで対応(8は最大165Hz対応)。

ROG Phone 9

ゲームでのリフレッシュレートはついに185Hz対応

 そのほか、バッテリー容量は5800mAhに(8は5500mAh)、ワイヤレス充電、ゲームプレイ時のバイパス給電、65W充電などをサポートする。

ROG Phone 9

バッテリー容量も若干大容量化された

 モデル構成は3タイプで、ベースのROG Phone 9は128GB+256GBで999.99ドル(約15万3000円、以下すべて税抜)、ROG Phone 9 Proは16GB+512GBは1199.99ドル(約18万5000円)、AeroActive Cooler X ProがセットのROG Phone 9 Pro Editionは24GB+1TBで1499.99ドル(約23万円)。

ROG Phone 9

最も安価な9で999.99ドル(税抜)

ROG Phone 9

スペック一覧。eSIM対応のところに「Japan」の文字が!

  ROG Phone 9 ROG Phone 9 Pro
ディスプレー 6.78型有機EL(20:9)180Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 約77×163.8×8.9mm
重量 約227g
CPU Snapdragon 8 Elite
内蔵メモリー 12GB 16/24GB
内蔵ストレージ 256GB 512GB/1TB
カメラ画素数 5000万画素
+3200万画素(光学3倍)
+500万画素(マクロ)
イン:3200万画素
5000万画素
+3200万画素(光学3倍)
+1300万画素(超広角)
イン:3200万画素
バッテリー容量 5800mAh(65W対応)
Qi
防水/防塵 ○/○(IP68)
USB端子 Type-C
イヤホン端子

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