ポケトークS2/ポケトークS2 Plusのメリットとデメリット
メリット1 双方向自動翻訳で、自然なコミュニケーションが可能
ポケトークS2/S2 Plusはあらかじめ選んだ2つの言語のうち、どちらで話したかを自動判別する「双方向自動翻訳」が可能です。
これは日本語と英語を設定しておけば、英語、日本語のどちらで話しているかを自動で判別して、翻訳してくれるということです。わざわざ会話の途中で言語を切り替える必要がないのでストレスがなく、シームレスかつ自然にコミュニケーションがとれるのは嬉しいポイントだと感じます。
音声の認識精度もかなり正確。言語ごとに最適なエンジンを採用し、常にクラウド上の最新のエンジンを利用して翻訳しているそうです。ノイズキャンセル機能搭載マイクも備えているため、雑音の大きな場所でも、精度高く翻訳してくれている印象でした。
編集部にいる日本語もできる外国人スタッフに英語を話してもらったのですが、スタッフによると言語の認識精度はいいし、スラング(俗語)も有名なものなら翻訳してくれるとのことでした。
メリット2 通信込みなのですぐ使える
ポケトークは74言語に対応しています。
さらにS2/S2 PlusではグローバルSIMを内蔵することで従来機種より通信可能な国と地域が拡大。世界170以上の国と地域で使うことができるようになりました。ちなみに、外務省では世界の国の数を196ヵ国としているのでかなりのカバー率ですね。グローバルSIMの対応国と地域一覧は公式サイトから確認できますので、海外旅行に行く際などは参考にしてみてくだい。
このグローバルSIMは、追加の通信費を払う必要がなく、かつ設定などせずにすぐ使えるというメリットもあります。スマホの翻訳アプリを使う場合は、海外用のSIMを購入するなど、事前に通信環境を整えておく必要がありますが、その用意をせずに、飛行機から降りてすぐ翻訳機能が使えるのは大きな利点です。
公式サイトではポケトークはグローバル通信2年-SIM内蔵モデルとして販売されているので、購入したその日から、特別な手続きなしで翻訳機能を利用することができます。
たとえば急に来週海外へ行くことになったという人もポケトークさえ持っていれば、別途スマホの海外用のSIMなどを購入する必要がなくなるわけです。
海外旅行に慣れていない人はとくに、言語の壁が原因のトラブルが起こったりする場合もあるので、そういったときは即座に使える専用機をもっておくと柔軟に対応できるのではないでしょうか。
メリット3 長時間バッテリーが持ち、携帯性も高い
日本のように、あそこにいけば給電できるといった情報もないので充電持ちはマストですよね。
ご安心ください。ポケトーク S2は1200mAh、ポケトークS2 Plusは1550mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー持ちも上がっています。
連続待受時間(満充電で静止状態から算出した時間のこと)はポケトーク S2で179時間(7.5日)、ポケトークS2 Plusで213時間(8.9日)となっており、長時間バッテリー駆動を実現しています。
購入時に注意したい2つの側面
応答速度には多少のラグはある
ポケトークに限らず、どの翻訳機、翻訳アプリでもそうですが、話者が話した言語を翻訳するのに3秒~5秒程度かかってしまうところが難点ですね。また本体の翻訳開始ボタンを押しても、ラグがあり翻訳が開始されないことがありました。応答速度がさらにアップすると理想的な翻訳機になるのではと思いました。
なるべく多く使わないと元が取りにくい?
公式オンラインサイトではポケトークS2は3万6300円、ポケトークS2 Plusが3万9930円となっています。2年間のグローバル通信が付帯しているとはいえ、一度の海外旅行のために購入するには中々のお値段。
2年目以降も通信の延長をすれば使えますが、追加費用が発生するので、購入する際は1回きりなのか、何度もつかうことを想定しているのか考えてから購入するといいでしょう。