山根博士の海外モバイル通信

Xiaomi 14Tにフィルター装着できるMagSafeケース、香港の予約特典に登場

文●山根康宏 編集●ASCII

2024年12月11日 12時00分

香港限定Xiaomi 14T Proケース

 ライカカメラを搭載したハイエンドモデルながらも、コスパに優れた製品として話題のシャオミ「Xiaomi 14T」と「Xiaomi 14T Pro」。海外でも人気製品ですが、香港では販売促進品としてライカのカメラを活用できるアクセサリーが提供されました。

Xiaomi 14T Pro用(手前)とXiaomi 14T用(奥)の販促キット

 パッケージはXiaomi 14T Pro用、Xiaomi 14T用の2種類があります。どちらにも本体にフィットするケースが付属。このケースにはMagSafe互換のマグネットリングが背面に内蔵されており、さらにカメラ部分にはフィルターを装着できるアダプターが取り付け可能です。パッケージにはケースとフィルターアダプター、そしてXiaomi 14T Pro用には5000mAhのMagSafeバッテリー、Xiaomi 14T用にはMagSafe対応カードケースが付属します。

Xiaomi 14T Pro用(手前)とXiaomi 14T用(奥)では付属品の一部が異なる

 Xiaomi 14T ProとXiaomi 14Tは本体の形状が異なります。販促品のケースも当然のようにXiaomi 14T Pro用、Xiaomi 14T用それぞれ異なる形状のものになっています。一方で、カメラ部分のフィルターアダプターが装着できる穴の大きさは同一。背面のMagSafeマグネットの位置も同じです。

ケース。Xiaomi 14T Pro用(手前)とXiaomi 14T用(奥)、形状が異なる

内部のMagSafeリングは同等だ

 まずは、Xiaomi 14T Proにケースを装着。背面に付属のモバイルバッテリーを取り付けました。マグネットでぴたりと装着できます。もちろん他社のモバイルバッテリーや充電台など、MagSafe対応機器が使えます。画面を見ると充電中のマークも表示され、ワイヤレスでしっかり充電できています。

MagSafeバッテリーを装着

ちゃんと充電されている

 続いてXiaomi 14Tにケースを装着しました。Xiaomi 14Tはワイヤレス充電に対応していません。そのため背面にモバイルバッテリーを装着しても、そこからUSBケーブルで本体を充電する必要があります(それはそれで使いやすいかもしれませんが)。

 付属のMagSafe対応カードケースは名刺やICカードなどが入るほか、ヒンジ部分が好きな角度で固定されるのでスタンドにもなります。なおこのカードケース、もちろんXiaomi 14T Proのケースにも装着できます。

Xiaomi 14Tにカードケースを装着

このカードケースはスタンドにもなる

 次にフィルターを使ってみます。まずパッケージには正方形の布ケースのようなものが入っていますが、これは3つ折り式のフィルターケースで、この中に67mmフィルターアダプターと67mmのフィルター2種が入っています。ロットによっては、このフィルターケースに「MI」ロゴの入っているものと入っていないものがあるようです。

フィルターケース。MIロゴがないものもある

フィルターアダプターとフィルター2種が付属

 フィルターアダプターは背面のカメラ部分の四角い枠にやや力を入れてはめこむだけ。ねじ込んだりする必要はありません。Xiaomi 14T Pro用と、Xiaomi 14T用はどちらも同じ大きさです。ただし、MagSafe機器との同時利用は円形の充電台など、サイズの小さいものに限ります。付属のモバイルバッテリーやカードケースはフィルターアダプターに当たってしまうので併用できません。

フィルターアダプターははめ込み式

Xiaomi 14T Pro用ケースに装着した

 付属のフィルターは「Star 6X」と「Astroklar」の2種類。どちらもマグネット式です。フィルターアダプターの上に乗せるだけで固定されます。アダプターとフィルターで2段階に出っ張るのがやや気になるかもしれませんが、凝った写真を撮りたいときにカメラ用フィルターを活用できるのでXiaomi 14Tの撮影の幅を広げてくれます。

付属の2種類のフィルター

ある程度の厚みになる

 現時点でのXiaomiの最上位モデル、Xiaomi 14 Ultraもケース装着でフィルターを使うことができますが、Xiaomi 14Tもこのケースとアダプターを使えば同じようなことができるわけです。しかも、MagSafe対応なのでXiaomi 14T Proならワイヤレス充電が、Xiaomi 14Tも様々なアクセサリーを装着できます。

Xiaomi 14Tシリーズのカメラをより活用できる

MagSafeが使えるのは便利(充電はXiaomi 14T Proのみ)

 今回の販促品は香港でXiaomi 14T、Xiaomi 14T Proを予約した人だけがもらえる特典でした。できれば日本でも今後販売されるモデルにこの手の販促品を提供してほしいですね。

 香港では現地のフリマで数多く出品されており、日本円換算で3000~5000円程度で販売されています。日本から香港のフリマを使うのは難しいのですが、香港のスマホビル「先達廣場」などで売られていることもあるので、興味ある人は香港に行ったときに現地でチェックしてみてください。

純正品レベルの使い勝手、日本でも欲しい

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII