アップルがMacのラインナップに初めてセルラー通信機能を搭載することを検討しているという。米メディアBloombergのMark Gurman記者が12月6日に報じた。
同氏によると、アップルは将来のMacに独自モデムチップを搭載する可能性を「調査している」という。ただし、セルラー通信対応Macの発売は早くても2026年以降になる見込みだ。
アップルは2025年初頭に、長年開発してきた独自設計の5Gモデムを発売するとうわさされている。この独自5GモデムはiPhone SE(第4世代)、低価格iPad、iPhone 17 Airに搭載され、フラッグシップ機種への展開前にテストをするとみられている。
その後、独自5Gモデムは3年かけて他のiPhoneやiPadに展開され、Macにも搭載される可能性があるということだ。5Gモデムを搭載したMacは、5G対応のiPhoneやiPadと同様にWi-Fiやモバイルホットスポットなしでもセルラーネットワークに接続できるようになる。
なお、最初の独自5Gモデムは6GHz帯の5G速度に制限されるが、第2世代ではより高速なミリ波技術をサポートするという。アップルは第3世代でクアルコムを上回る性能とAI機能の提供を目指しているとのことだ。
アップルは2008年にMacBook Airにモデムチップを搭載することを検討していたが、当時のスティーブ・ジョブズCEOは、モデムチップがケース内で多くのスペースを占めることや、特定の通信事業者にユーザーを縛り付けることになるという理由で採用を見送ったことがある。