アップルはApple Watchに搭載する血圧モニタリング機能の開発を加速しており、早ければ2025年にも登場する可能性があるという。米メディアBloombergのMark Gurman記者が12月10日に報じた。
同氏によると、この機能は正確な収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)の値を測定するものではなく、血圧の上昇傾向をトラッキングし、高血圧が検出された場合に警告を送信するものだという。
警告を受け取ったユーザーは、その情報を医師に提供して検査を受けるという流れだ。
高血圧は初期段階では症状がほとんど現れないまま心臓への損傷や死亡につながる可能性があることから、「サイレントキラー」として知られる。そのため、Apple Watchによる早期発見は命を救う可能性があるとのことだ。
同氏によると、アップルはApple Watch Ultra 3とスタンダードモデルの両方に血圧モニタリング機能を搭載する計画だが、以前から開発が遅れていることから2025年の発売は不透明な状況だという。
このほかアップルは非侵襲的な(肌を傷つけることのない)血糖値モニタリング機能の開発も継続しているが、こちらはいまのところ発売の準備が整っていないとのことだ。