今のメイン機に必要なFeliCaやマイナンバーカード対応
今の時代にメイン機として活用する際に不可欠なのがFeliCaやNFCへの対応。おサイフケータイ機能で買い物や電車に乗るだけでなく、ほかのICカードの残高を読み取ることもできるなど便利に使える。
また、重要度が増しているのがマイナンバーカード対応だ。
OPPO A3 5Gは2024年12月に発売した機種であるが、すでにマイナポータルの「マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧」「スマホ用電子証明書に対応」のどちらにも載っている。最新機種でも電子証明書への対応が遅れている機種もあるなかで、なかなか優秀だ。
今後、スマートフォンで健康保険証として利用する計画もある。マイナンバーカードを巡るサービスの是非には議論もあるものの、対応しておいて損はない。その点でも、OPPO A3 5Gはメイン機になりえるスマートフォンと言える。
高度なゲームもしない、カメラにこだわらないなら問題なし
OPPO A3 5Gを1週間ほどたくさんのアプリをインストールして使ってみたが、特に困ることはなかった。筆者は高い処理性能を要求するスマホゲームはしないこともあるが、多少のもたつきは感じても普通に使えてしまった。
操作性についても、今のOPPO機は音量と電源ボタンが右側に集中するほかのAndroid機と同じスタイルになった(以前は左右に分かれていた)。システムナビゲーションを画面表示のボタンにすると、「戻る」ボタンが右側とややクセがあるが、一般的な左側への変更も可能だ。
なお、スピーカーがモノラルなのは少々残念だが、イヤホン端子はしっかりあるので、有線イヤホンを使うこともできる。
また少し前のエントリー機だと、カメラにこだわらないにしても性能が不十分なものも多かったが、OPPO A3 5Gは必要十分という印象。望遠も超広角もない実質シングルカメラだが(2つめのカメラは深度用)、特に困ることはなかった。写真にこだわらない人なら、不満なく使えると思われる。
最新の普通に使える安価なエントリースマホ
市場にはOPPO A3 5Gよりも価格では下の製品もあるが、実際に1台目のスマートフォンとして使うのなら、普通に動く性能とFeliCaやNFCへの対応が必要になるため、OPPO A3 5Gが事実上最も安価な1台とも言える。
現在、本機を大手家電量販店で単体購入する3万2800円(+10%ポイント還元)前後の値段が付いているが、格安SIMを含め回線購入と同時ならばもう少し安く買うこともできる。
前述のRedmi 12 5Gやモトローラ「moto g64 5G」という強力なライバル機も存在するが、OPPO A3 5Gはこのなかで最も新しいだけでなく、画面でクギが打てる(もちろんそうした行為を推奨しているわけでない)というほどの頑丈性能に気に入ったなら、選んで損はないモデルと言えそうだ。