1万円を切るフィットネスバンド
「Galaxy Fit3」
「Galaxy Fit3」は長方形のディスプレーを搭載するスマートバンドだ。サムスンは日本国内でスマートウォッチ「Galaxy Watch」シリーズを展開しているが、スマートバンドの新製品は2020年10月に発売した「Galaxy Fit2」以来、約3年ぶりの製品となる。
カラバリはシルバー、ダークグレー、ピンクゴールドの3色展開。
ディスプレーサイズは1.6型で、前モデル比45%と大型化された。本体は金属のアルミニウム製で表面をサンドブラスト加工している。9.9mmと薄く、バンド込みの重量は36.8gで運動中も付けていることが気にならない。IP68の防水防塵、5気圧防水に対応。バッテリー容量は208mAhで最大13日間の使用が可能だ。
ワークアウトは100種類に対応。サイドボタンを2回押すだけですべてのワークアウトがアイコンで表示されるので、選択してすぐに開始できる。またウォーキング、ランニング、アリプティカルトレーナー、ローイングマシン、水泳(プール)、ダイナミックトレーニングの6種類は自動検出されるため、ワークアウトをあらかじめ選ぶ必要はない。
ほかにも24時間の生活活動トラッキング、睡眠トラッキングも可能だ。最新の「Galaxy Watch7」と比較すると、サードパーティーの待ち受け画面(ウォッチフェイス)が変更できない、高度なアクティビティーに対応しないなど機能の制約はあるものの、アクティビティートラッカーとして使うなら十分な機能を持つ。
Galaxy Fit3はサムスンオンラインストアで1月31日から発売で、価格は1万円を切る9900円だ。ヨドバシカメラ、ビックカメラ、アマゾンでも同日発売だが、これらECチャンネルでは1月23~30日まで事前予約を受け付ける。
【まとめ】ウェルネスデータの活用で
「Galaxy AI」エコシステムを拡充
Galaxy Ring、Galaxy Fit3は運動データや睡眠状態を記録するアクティビティートラッカーだ。スマートバンドは数年前から数多くの製品が出ており、低価格で高機能な製品も多い。一方、Galaxy Ringのようなスマートリングは2024年頃から参入メーカーが増えている。
日本でサムスンのウエアラブルデバイスはここ数年、スマートウォッチのGalaxy Watchシリーズだけの展開だったが、より多くの人に日々の健康データを管理・取得してもらうために今回の2製品を投入した。
ライバル製品がある中で、Galaxy Ring、Galaxy Fit3、そしてGalaxy Watchの優位点は、サムスンが提供するアプリを使い、シームレスな連携ができること。特にGalaxyスマートフォンと連携すれば、Galaxy AIがウェアラブルデバイスからの情報を元に個人の健康状態を常に把握し、最適な運動や食事をレコメンドしてくれるようになる。スマートフォンのAIを、生活のアシスタントとして有効に活用できるわけだ。
Galaxy Fit3はそのAIのある生活を、手軽な価格で体験できるようになる。Galaxy Ringはスマートウォッチクラスの価格ではあるが、常に指に装着したままにでき、着け忘れもしにくいことから、自分の健康状態を24時間常に記録することができる。
AIが当たり前の時代になった今、ウェアラブルデバイスのスマートフォンとの連携機能はより重視されるものになるだろう。
「Galaxy Fit3」の主なスペック | |
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ディスプレー | 1.6型有機EL 256×402ドット |
サイズ | 約42.9×28.8×9.9mm |
重量 | 約18.5g |
メモリー(RAM/ROM) | 16MB+256MB |
OS | Free RTOS |
バッテリー容量 | 208mAh |
センサー | 加速度/ジャイロ/光学式心拍数 /バロメーター/環境光 |
防水/防塵 | ○/○(IP68) 5ATM |
Bluetooth | Ver.5.3 |
操作 | タッチ+1ボタン |
ストラップ構造 | ボタン脱着式 |
カラバリ | シルバー/ダークグレー/ピンクゴールド |