KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレスは1月22日、衛星通信「Starlink」を活用した船上Wi-Fiサービス「フェリーWi-Fi」の提供開始を発表した。第1弾は東京九州フェリー「はまゆう」だ。
海の上でも高速なネット回線を提供
2025年1月現在、海路で移動する場合、陸上の基地局からの電波が届く沿岸部を除き、船上ではネットを利用できないことが多い。一部、乗客向けのネット回線として衛星通信設備を載せた船舶もあるが、こちらは通信速度が最大数Mbps程度と低速で、動画視聴などは難しいのが実情だ。
フェリーWi-Fiではこうした課題を解決するため、最大220Mbps通信が可能なスペースXの衛星通信サービスStarlinkを採用。長時間の航海でも、SNSや動画閲覧に支障のないネット接続環境を提供できるという。
導入第1弾は、横須賀〜新門司間を約20時間で結ぶ東京九州フェリー「はまゆう」。サービスは3月31日までの期間限定で、料金はauユーザーは無料、それ以外の乗船客は24時間1500円だ。利用にあたり、事前の申し込みは不要。手続きと端末側の設定を済ませれば、すぐに利用できる。
●サービス概要
提供期間:2025年1月22日~3月31日
通信速度:最大220Mbps
対象船舶:東京九州フェリー「はまゆう」(横須賀~新門司間)
利用可能エリア:エントランスホール、レストランなどの一部パブリックスペース
料金:1500円/24時間(auユーザーは無料)
KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレスは「はまゆう」での利用実績を確認しながら、順次提供船舶を拡大する方針だ。