50年後の未来を今見られる! ソフトバンク、脳細胞コンピュータの研究成果をイベントでお披露目 (2/2)

文●村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

2025年02月06日 17時00分

前へ 1 2 次へ

実装は40~50年後だが、アートとして現代で表現
ソフトバンク回線を通じて脳オルガノイドにアクセス

 今回の展示は東京都内の某所で行なわれた。脳オルガノイドは東京大学の研究室にあり、ソフトバンクが開発したAPIを用いて脳オルガノイドに対して電気信号を入出力し、会場からソフトバンクのネットワークを介して脳オルガノイドにアクセスする仕組みになっていた。

今回の展示は、会場からソフトバンクのネットワーク経由で東大にあるBPUにアクセスして実施された

脳オルガノイドを操作するAPIの概要

左からソフトバンク 先端技術研究所 所長 湧川隆次氏、Rhizomatiks, Studio Daito Manabe主宰 真鍋大度氏、東京大学 生産技術研究所 准教授 池内与志穂氏、ソフトバンク 先端技術研究所 研究員 杉村聡太氏

 人工の脳細胞が音楽に反応したり、ロボットを自律的に制御したりする実験は、もちろん世界初。ソフトバンクではBPUの社会実装を40~50年先と想定しているが、研究成果をアートとして展示することで、未来を先取りしたようなワクワクした気分を味わえた。今後の研究成果報告にも期待したい。イベントは2025年2月9日まで。予約申し込み制で開催されている。

会場では脳オルガイドを培養する様子の模型も展示されていた。体内に近い37度の環境で培養するという

ゆらゆらと揺らしながら培養することで、培養液から養分を吸収し、良い脳オルガノイドが育つという

脳オルガノイドの活動を調べる電極センサー

これまでの研究成果を説明するパネルも展示されていた

前へ 1 2 次へ

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング