OPPOのハイエンドスマートフォン「Find X8」はハッセルブラッドとカメラで協業しています。その協業の1つでもある「XPAN撮影」モードがカメラアプリに搭載されています。
Find X8のXPANモードは、カメラアプリのその他モードの中に入っています。これは35mmフィルム時代に24×65mmのパノラマで撮影するハッセルブラッドのXpanフォーマットを再現したものです。そのため撮影される画像サイズも7872×2912ドット、アスペクト比は24:9という超ワイドな画像になります。
XPANモードを起動すると、Find X8の画面もどことなくアナログ風、ファインダーを覗いているデザインになります。右側にある倍率表示は通常のカメラモードと同じ0.6倍、1倍、3倍が見えますが、タップするとそれぞれ15mm、24mm、73mmと焦点距離が数秒表示されるのもカメラらしさを表現しています。
実際に使うとこのような感じ。同じワイド撮影でも全画面表示で撮るのとは雰囲気が大きく異なります。
撮影した画像はこのようになります。かなり横に長くなりますが、これはこれで味のある写真だと個人的には感じられます。
ウォーターマークを付けるとさらにレトロ感ある仕上がりです。
このように、XPANモードは横に長いワイド写真を撮影できます。でもこれだけなら、ほかのスマートフォンでも全画面表示撮影などで似たようなこともできるでしょう。しかし、実際にFind X8でXPANモード撮影をしていると、だんだんとあることに気を使うようになります。
それは極端に横に長いプレビューを見ながら構図を決めていると、「どこまでを写そうか」という気持ちが強くなり、カメラの構図をかなり工夫するようになるのです。普段何気なくスマートフォンのカメラを使っているときは「写したい被写体が収まればいい」という気持ちで撮影するでしょう。
XPANモードを使うと「どこまでを撮影範囲にいれようか」と、倍率を変えたり左右の角度を変えたりと、構図をより考えて写すようになるのです。
Find X8でXPANモードだけを使おうと撮影に出かけると、特殊なサイズで撮影することで自分の表現したい絵を撮るような気持ちになっていったのです。
屋内でも奥行き感を出すにはどうしようと考えたりと、撮影が楽しくなります。
Find X8を持っている方は、ぜひXPANモードを試してみてください。カメラを使う気持ちが少しだけ変わるかもしれませんよ。