修飾キーをカスタマイズする
iPad向けのキーボードには、「command」や「option」など、Windowsでは見かけないキーが用意されている。これは修飾キーと呼ばれるもので、Windowsなら「Alt」や「Ctrl」などと同じような役割と持つキーだ。
「command」キーはWindowsの「Ctrl」キーに相当するもので、コピーや貼り付けなど、ショートカットキーの組み合わせで使われることが多い。「option」キーは、Windowsの「Alt」キーに近い役割を持つ。「option」キーを押しながら入力すると、キートップに書かれていない文字を入力できる。ショートカットキーの組み合わせで使われることもある。
また、一部のキーボードには地球儀キーが用意されている。これはソフトウェアキーボードの地球儀キーと同様に、複数のキーボード言語を切り替えるために使われる。
これらの修飾キーには、別の修飾キーを割り当てることが可能だ。例えば、iPad向けキーボードは、一般的なWindowsキーボードと比べて、「Ctrl」キーと「Caps Lock」キーの配置が逆になっていることがある。使いにくく感じたら、双方のキーを入れ替えておくといい。また、使う場面の少ない「Caps Lock」キーが不要なら、無効に設定することも可能だ。
個人的には、次のように設定して使っている。これなら、Caps Lockによる誤操作が防げ、後述する「フルキーボードアクセス」でよく利用する地球儀キーも使えるためだ。
通常、地球儀キーは言語切り替えに割り当てられている。だが、テキスト内で絵文字を多用する場合、地球儀キーで絵文字キーボードを呼び出すように設定しておくと便利だ。
キーボードショートカットを活用する
iPadにはさまざまなキーボードショートカットが用意されており、覚えておくと作業効率が向上する。しかし、キーボードショートカットの組み合わせは多く、すべてを覚えるのは困難だろう。下表で掲げたショートカットは利用する場面が多いので、これだけでも覚えておくのがおすすめだ。
ショートカット | 機能 |
---|---|
command + C | コピー |
command + V | ペースト |
command + Z | 取り消し・直前の操作をキャンセル |
command + shift + 3 | スクリーンショットの撮影 |
command + H/地球儀 + H | ホーム画面を表示 |
command + option + D/地球儀 + A | Dockの表示/非表示の切り替え |
地球儀 + C | コントロールセンターを開く |
地球儀 + N | 通知センターを開く |
これ以外のショートカットについては、「command」キーを長押しして確認するといい。この操作をすると、現在使っているアプリで利用できるショートカットが確認できる。作業中に忘れてしまったときにこの方法を使えば、ショートカットを徐々に使いこなせるようになるはずだ。