サムスン電子のフラッグシップモデル「Galaxy S」シリーズの下位に位置する「Galaxy A」シリーズの最新モデルとして「Galaxy A25 5G」が日本でも発売になる。従来のA20シリーズより性能が大幅に向上したミドルハイレンジモデルを写真を中心に見てみよう。
画面サイズが5.8→6.7型に大型化した
Galaxy A25の基本スペックは、チップセットがMediaTekのDimeinsty 6100+、ディスプレーは6.7型HD+、バッテリーは5000mAhを搭載する。日本で発売になったA20シリーズの前モデル「Galaxy A23 5G」と比べるとディスプレーサイズが5.8型から大型化されており、上位モデルに近い大きさになった。
フロントカメラは水滴型ノッチスタイルの500万画素を搭載している。通信はもちろん5G対応で、eSIMにも対応する。
本体のカラバリはライトブルー、ブルー、ブラックの3色。実際の色合いはライトブルーはかなりホワイトに近く、ブルーは光沢のある仕上げだ。背面には5000万画素の広角と200万画素のマクロカメラを搭載している。
本体サイズは約78×168×8.5mm、重さは210gとなる。これもGalaxy A23 5Gの約71×150×9.0mm、168gと比べると縦横の長さと重量が増しており、そのぶん、画面サイズが大型化されている。小型モデルを求めているユーザーにとっては本体が大型化してしまった反面、家族の写真や動画、SNSを見るなら、大きい画面サイズは好まれるだろう。そのほか、Galaxy A23 5Gにあったイヤホンジャックは非搭載となった。
バッテリーは5000mAhで、前モデルの4000mAhより25%の増量となった。また、IP68の防水防塵、アイコンを大型化するなど簡単操作を可能にする簡単モード、通話の自動録音機能、リモート追跡機能などスマートフォン初心者でも安心して使える機能も搭載されている。
グローバルでも「Galaxy A25 5G」というモデルが販売されているが、今回の日本モデルとはスペックや本体形状も異なる。オンラインストアでケースを買うときは必ず日本向けのモデル用を買うようにしよう。
本体の右側面、電源とボリュームボタンまわりはフラットな形状で、本体を握ったときに指先が自然に触れるようなデザインとなってる。これは上位モデルの「Galaxy A55 5G」と共通したデザインだ。このフラットなデザインは実際に手にもってみると使いやすさが感じられる。
カメラは前述したように5000万画素の広角と200万画素のマクロのみであり、カメラアプリのUIはとてもシンプルだ。標準の倍率切り替えも1倍と2倍のみである。広角カメラの標準撮影はピクセルビニングによる1200万画素となるため、高精細な写真も撮影できる。物撮りや草木を撮るといったマクロ撮影ができるのも意外と便利だ。
従来のA20シリーズは「コンパクトなエントリー機」という位置づけだったが、Galaxy A25 5Gは上位モデルに近い大画面体験や5000万画素カメラの搭載など、エントリーモデルとしても十分な性能を有している。また、偶然の一致かフラッグシップモデルである「Galaxy S25」シリーズと同じ数字型番の製品でもある。Galaxy A55 5GとともにGalaxyシリーズのユーザー層を広げる端末として、日本での販売が楽しみな製品だろう。
「Galaxy A25 5G」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.7型 HD+ |
サイズ | 約78×168×8.5mm |
重量 | 約210g |
CPU | Dimensity 6100+ |
メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1.5TB) |
OS | Android 15 |
無線LAN | Wi-Fi 5 |
カメラ画素数 | 5000万画素(標準) 200万画素(マクロ) イン:500万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
NFC/FeliCa | ○/○ |
防水/防塵 | IPX5/IPX8/IP6X |
生体認証 | ○(顔、指紋) |
SIM形状 | eSIM |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
カラバリ | ライトブルー、ブルー、ブラック |