携帯各社、“偽基地局”への注意喚起 情報収集で総務省と協力

文●オカモト/ASCII

2025年05月15日 21時10分

 携帯各社は、SNS上で話題となり、5月2日には総務省からも注意喚起がなされた不法無線局による混信事案やフィッシング詐欺について、ユーザーに注意の必要を伝えるお知らせをウェブサイト上に掲載している。

ドコモ

 SNSで話題になった“偽基地局”についての情報は、コンパクトにまとめられた不法な無線局のシステムを自動車のトランクに搭載。そこから基地局を装った電波を発信する。そこに自動接続したスマートフォンに向けてフィッシング詐欺が目的と考えられるSMSを送信し、特定のウェブサイトへのアクセスを誘引していたというもの。

 国内での事例では、日本では使われていない2Gの電波だったため、主に外国からの観光客をターゲットにしたものと見られているが、違法な電波の発信により、本来の基地局に繋がりにくくなって圏外と表示されるなど、一般のユーザーにも被害が発生していたものと見られる。

 各社の文面では、総務省の不法基地局対策の取り組みに対して、必要な情報収集・提供を通じて協力するとしており、迅速な摘発に期待したい。また、不審なSMSを受信した場合は、本文内に含まれるURLにアクセスしたり、個人情報を入力するなどは決してしないよう、各人も注意が必要と言える。

 

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