ソフトバンクは、4月からサービスを開始した5GサービスのHPUE(High Power User Equipment)にて、ソニーの「Xperia 1 VII」が対応したことを発表した。
HPUEとは、ホームルーターやスマートフォンなどの端末の送信電力を高出力化することで、基地局から離れた場所でも安定した上り通信を実現し、サービスエリアの拡大につながる技術。5Gで利用される高周波数帯の電波は、高速・大容量通信が可能である一方、空間や遮蔽物による減衰が大きく、基地局から離れた場所などでは通信が不安定になったり、通信速度が遅くなったりする課題があった。
こうした課題に対応するため、上り通信の安定性向上や効率的なサービスエリア展開を目的に、2024年9月には電波関連法令の整備が行なわれ、5Gにおける端末の高出力化(HPUE)の導入が可能となっていた。
ソフトバンクは今年4月、このHPUEをホームルーターの「Airターミナル6」にソフトウェアアップデートで導入。「Airターミナル6」の最大送信電力は23dBm(200mW)から26~29dBm(400~800mW)に向上した。
今後スマートフォンやタブレットなどにもHPUEを導入する予定で、その第一弾として6月5日に発売予定の「Xperia 1 VII」にから順次開始される。つまり「Xperia 1 VII」はソフトバンクのHPUEに対応する最初のスマートフォンになる。