アップルはiOS 26にWWDC 2025で発表しなかった2つの新機能を年内に追加する予定だという。米メディアBloombergのMark Gurman記者が6月30日のニュースレター「Power On」で伝えた。
同氏によると、アップルは昨年のWWDC 2024で多数の機能を発表したものの、結果的に数ヵ月遅れたり、いまだに提供されていないものがあったため、同じ失敗を繰り返すリスクを避けたいと考えているという。
その結果、少なくとも2つの新機能がWWDC 2025では発表されていないとのことだ。しかし、この2つの機能は年内にiOS 26に追加される予定だという。
機能のうち1つは、AirPodsを使ったリアルタイム会話翻訳機能だ。英語話者がAirPodsを装着してスペイン語話者と会話する場合、iPhoneが音声を検出し、スペイン語を翻訳してAirPods装着者に英語で伝える。英語話者が返答すると、その内容がスペイン語に翻訳されてiPhoneから音声で出力される仕組みだという。
iPhoneの翻訳アプリでも同様の会話翻訳は可能だが、AirPodsに統合されることでよりスムーズなやり取りが可能になるとみられている。アップルは今年のWWDCで幅広い言語翻訳機能を発表したが、広くうわさされていたAirPodsのリアルタイム翻訳機能は発表していなかった。
もう1つは、パブリックネットワークへのログイン情報をデバイス間で同期する機能だ。ホテル、空港、コーヒーショップなどでよく見られる使用前に確認を求めてくるキャプティブWi-Fiネットワークにログインすると、その情報がiPhone、iPad、Macデバイス間で自動的に同期される。
この同期により、複数のAppleデバイスで同じネットワークポータルに繰り返しログインする際、デバイスごとに確認する手間がなくなるという。
Gurman記者は5月に「新しいホテルやオフィスビル、ジムに行くと、インターネットにアクセスする前にすべてのデバイスでウェブフォームに記入するよう求められることがよくある。この新機能では、1つのデバイスでその情報を入力すれば、他の製品に同期される」と説明していた。
iOS 26は今秋、iPhone 11以降向けの無料アップデートとして正式リリースされる予定だ。